ANA<9202>コロナ・ショックが続き昨年から株価が動かず2,000円から3,000円手前の間を軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?
4/30に本決算発表を迎えるANAホールディングス<9202>。コロナ・ショック後、2,000円から3,000円手前の間を短期的な上昇下落を繰り返しています。
昨年や今年に、一時2,900円付近まで上昇した局面もありましたが、なかなか維持ができず、コロナ・ショック後の水準のまま安値圏を推移しています。
そのような中、本決算発表を迎える同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
ANAホールディングス<9202>の本決算前後の株価動向は?
同社の株価は、直近も変わらず安値圏を推移し、先行き不透明な中、なかなか復調のきっかけがなく難しい状況が継続中です。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(4月中旬~5月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が12回見られます。これを見る限り、やや下落傾向があると考えられます。
変動幅を見ると、10%以上の大きな変動は、2000年、2004年の下落時のみにとどまっています。他は、ほぼ5%以内か、その前後に留まっています。
昨年の下落幅も考慮すると、この時期は、下落傾向があるものの、それほど大きく株価が変動しない可能性が高いと考えられます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ANAホールディングス<9202>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2557.5円
下値目安:2356円
※4/16終値2459.5円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約3.9%、下落幅は約4.2%と考えられます。よって、上値は「2557.5円」、下値は「2356円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近下向いていた25日移動平均線が上向きに変わり、短期的な上昇局面を迎える可能性があるでしょう。
ただし、株価上昇時には25日移動平均線からの乖離が10%程になると反落する傾向があります。もし短期的な利益を狙う場合は、この動きの見極めには、注意が必要でしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日、75日移動平均線の両線を下抜けします。そこから多少の反発は期待したいところですが、次の上昇までもみ合いが続く可能性が高いでしょう。
このように同社の株価は、依然として軟調に推移すると考えられます。特に、この時期はデータ分析の結果を見る限り軟調に推移する傾向があります。ただし、外部要因にそれほど関係なく、株価もそれほど変動しない傾向も見られます。
これらを考慮すると、まだどのように動くか分からないことをふまえ、無理に短期的な変動を狙うことなく、様子見をするのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/4/28時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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