鳥貴族<3193>株主優待権利確定。直近は上昇するも長期でボックス圏を推移中…権利確定後、株価どうなる?
12/4に第1四半期決算発表を通過した鳥貴族<3193>。第1四半期決算発表後に同社株価は上昇しましたが、すぐに反転し、年末にかけて下落しました。
年初は低位からのスタートとなり、現在は上向いていますが、中期的には1,400円前後を横這いに推移し方向性のつかめない状況となっています。
同社はこの株主優待の権利確定後、株価はどのように推移するのでしょうか?
鳥貴族<3193>の優待権利確定前後の株価動向は?
同社は、コロナ・ショック以前の2,600円台から8月には年初来安値を更新し(1,163円)その後は1,400円から1600円の間を、横這いで推移中です。
では、権利日前後10日間(1月下旬~2月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2015年から2020年の株価の推移を見ると、上昇したのが1回、下落したのが5回見られます。この数字を見る限り、権利確定後の株価は下落傾向があると考えられます。
ただし、下げ幅は10%未満に留まっており、直近の2020年は1%未満の下落に収まっています。下落傾向があることには注意は必要ですが、大幅下落の可能性は比較的低いとも読み取れるでしょう。
なお、こちらは過去6年間とデータが少ないことを考慮すると、突発的に違った動きも想定されるので、そのリスクは加味したほうが良いでしょう。
では、同社の株価は権利確定後に、どのように推移する可能性があるのでしょうか?
鳥貴族<3193>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-4.7%~8.4%
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約8.4%、下落幅は約4.7%と考えられます。よって、現在の株価(1/15終値1,456円)で計算した場合、権利確定後には、おおよそ「1,387円~1,578円」の範囲で変動する可能性があります。
年初から小幅ながらも上昇を続け、横這いで推移する75日移動平均線を抜けてきました。ただし、これまでの推移を見る限り、まだもみ合いが続き、なかなかボックス圏を抜けられない可能性が高いでしょう。
その一方で、まだ過去のデータが少ないので、この75日移動平均線を抜けたことをきっかけに新たな展開がある可能性も否めません。
このように同社は、方向感が定まらず非常に判断が難しい状況です。これをふまえると、ここでは無理に売買せず、様子見をするのも選択肢の一つではないでしょうか。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/1/20時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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