KDDI<9433>3月の下落から軟調に推移し、9月に年初来安値更新から復調も、再び下落中…年末にかけて株価どうなる?
10/30に中間決算発表をおこなったKDDI<9433>。3月の大きな下落以降、3,200円前後での横這いで推移していました。
そして、そこから9月に急落し、2,604円の年初来安値を更新していました。その後も急落や急上昇を返し、方向感が定まらない状況です。
このような同社ですが、ここから年末にかけて、どのように推移する可能性があるのでしょうか?
KDDI<9433>年末にかけての株価動向は?
同社は、9月の下落により3月の下落水準を下回る2,604円で年初来安値を更新しています。その後、回復したものの再び下げるなど繰り返し、現在は2,900円前後に位置しています。
では、ここから年末にかけて、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があるものの、ほぼ均衡していると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて3回にとどまっています。また5%以内の変動は上下合わせて12回ありました。
これらを考慮すると、同社の株価は年末に向けて、あまり大きく変動しないと考えられるでしょう。ただし、過去に10%以上の下落が2回あったことは念頭に置いたほうが良いでしょう。
KDDI<9433>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,136円
下値目安:2,821円
※12/1終値2,999円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約4.5%、下落幅は約5.9%と考えられます。よって、上値は「3,136円」、下値は「2,821円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合は、現在の短期的下落が上昇に転じることになります。しかしながら、直近の高値をこえるまでには到達しないので、そのまま値動きが小さいまま展開するかもしれません。
反対に下値の目安に到達した場合は、直近の推移からさらに下落するので、この下落傾向が継続すると考えられるでしょう。
このなったときは、再度上昇に転じるのに、しばらく時間が掛かる可能性が高いでしょう。
現在、同社の75日移動平均線は下向きになっています。25日移動平均線は上向いて75日線の上に位置しているものの、再度下向く可能性が出てきています。
以上をふまえると、同社はここから軟調に推移することが予測されるでしょう。しかも変動幅が小さいので、ここは無理に売買をすることなく様子見も選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/12/2時点に執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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