伊藤忠商事<8001>11/4第2四半期決算発表。9月に年初来高値を更新するも失速し下落傾向に突入中…決算発表で再上昇の可能性は?
11/4に第2四半期決算発表を迎える伊藤忠商事<8001>。コロナ・ショックでは、およそ2,600円から1,900円まで大きく下落しました。しかし、8月から上昇傾向に入り、9月には年初来高値を更新しました。
そして、再び下落傾向に入り、2,500円付近を推移しています。そのような中、第2四半期決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
伊藤忠商事<8001>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社は、9月の年初来高値更新後、下落傾向に入っています。直近の株価は75日移動平均線を下抜けし、2,500円付近を推移しています。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(10月下旬~11月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向がありますが、ほぼ均衡していると考えて良いでしょう。
変動幅を見ると、上昇時よりも下落時のほうが大きく推移しています。特に2002年から2007年の間は、15%以上の下落が目立ちます。
直近では、ここまでの大幅下落はないものの、このような可能性があることは考慮したほうが良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
伊藤忠商事<8001>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,708.5円
下値目安:2,212円
※10/26終値2,554.5円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約6%、下落幅は約13.4%と考えられます。よって、上値は「2,708.5円」、下値は「2,212円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合は、75日、25日移動平均線を上抜けします。そのときは、短期的に上昇することが期待できるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、5月頃の水準まで下落します。この場合は、しばらく低迷することを予測されるでしょう。
このように同社は、現在突入している下落傾向から抜け出すきっかけが、なかなか難しい状況です。直近は5%以上の上昇も見られるので短期的な上昇傾向に入ることを期待したいところですが、過度な期待は禁物でしょう。
そういった意味では、ここで無理に売買せず様子見をするのも選択肢の一つかもしれません。ぜひ、このような情報をもとにあなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/11/1時点に執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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