日本航空<9201>株主優待権利確定。6月に一時上昇も再び低迷中…権利確定後、株価どうなる?
コロナウイルスの影響で長期低迷中の日本航空<9201>。コロナ・ショック以前は3,000円台を推移していたものの、4/6には一時1,600円台まで下落。その後も大きく回復することなく低迷を続けています。
そのような中「株主優待」の権利確定の9月末を迎えました。株主優待が人気の銘柄は、これを狙った買いが入ることで、株価に動きが見られます。同社はこの株主優待の権利確定後、株価はどのように推移するのでしょうか?
日本航空<9201>の優待権利確定前後の株価動向は?
同社は、コロナ・ショックを受け4/6に年初来安値まで下げ、その後も低迷を続けています。6月にいったん上昇したものの、すぐに反落し、8/3には「1,663.5円」をつけるなど、一向に復調の気配がない状態が続いています。
では、権利日前後10日間(9月下旬~10月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇は5回、下落6回、変わらずが9回見られます。この数字を見る限り、権利確定後の株価は均衡していると考えられます。
変動幅を見ると、2000年に大きく上昇していますが、それ以外の年は10%未満にとどまり、比較的小さな変動であることが読み取れます。
これをふまえると、同社の株価は権利確定後も、それほど大きく変動しない可能性が高いでしょう。
日本航空<9201>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-3.9%~5.8%
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約3.9%、下落幅は約5.8%と考えられます。よって、現在の株価(9/23終値2,098円)で計算した場合、権利確定後には、おおよそ「1,975円~2,180円」の範囲で変動する可能性があります。
同社は例年人気の優待銘柄ですので、値上がりを期待したいところですが、分析結果ではそれほど株価が変動しないことが分かりました。よって、同社は値上がりを期待するよりも、優待内容を目的に売買するほうが良いかもしれないとも考えられます。
言い換えると、短期売買を前提としたスタンスで売買しても、利益を狙うが難しいとも言えるでしょう。
このように、株主優待銘柄もデータ分析することで、買いどきや売りどき、もしくは何もしないという選択肢を戦略的に考えることができます。ぜひ、このような株価動向を掴んで、あなたの投資スタンスを判断してはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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