トヨタ自動車<7203>第1四半期決算発表。コロナ・ショック後低迷し、直近は短期的な下落傾向に…決算発表で下落前水準回復の可能性は?
8/6に第1四半期決算発表を迎えたトヨタ自動車<7203>。コロナ・ショック直前には、およそ7,500円から8,000円台の間を推移していましたが、3/13に年初来安値「5,771円」をつけ大きく下げました。
その後上昇しては下落を繰り返し、6,500円から7,000円の間を推移しています。そのような中、第1四半期決算を迎えた同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
トヨタ自動車<7203>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社は、現在25日移動平均線に似た推移で変動しています。第1四半期決算発表前に、マイナス乖離しましたが再び値を戻し方向感が、なかなか定まらない状況が続いています。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(7月下旬~8月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、上下とも10%以上変動した年もありますが、ほとんどが5%前後か、それよりも小さな幅で変動しています。このデータを見る限り、それほど株価の変動がないと読み取れます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
伊藤忠商事<8001>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:7,083円
下値目安:6,383円
※2020年7/27終値6,737円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約5.1%、下落幅は約5.2%と考えられます。よって、上値は「7,083円」、下値は「6,383円」が目標株価と考えられるでしょう。この数字を見ても、それほど大きな変動がないことが分かります。
現在は、一時的に25日移動平均線からマイナスに大きく乖離したものの、決算発表を機に再び同水準まで回復しました。同社は日本を代表する企業ということもあり、メディアで目にする機会が多いかと思われます。
そのような情報の影響で株価が大きく変動する年もありますが、過去の株価動向を見る限り、この決算発表によって大きく株価が変動する可能性は低いと考えると良いでしょう。
直近のメデイアの情報をふまえると、好材料が揃っていると考え大きな上昇を期待しがちですが、過去の動向を見ると、そのような年はまばらであることが、このようなデータから分かるでしょう。ぜひ、このような情報をふまえながら、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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