6月は、なぜ「損切り」と「利益確定」のタイミングが5月よりも難しいのか?~売り方が難しい3業種~

2020/06/13

 

多くの個人投資家が株式投資の中で、難しいと感じているのが「損切り」と「利益確定」のタイミングでしょう。実際、私たち独自の調査で約100名の個人投資家に「投資で最も難しいと感じること」を調査したところ、このようなものがTOP3に出てきました。

 

個人投資家が「投資で最も難しい」と感じることTOP3


第1位:損切り・利益確定のタイミング
第2位:買いのタイミング
第3位:株価動向の予測

大まかに言うと、これは「株価がどのように動くか分からない」ということが根底にあるかもしれません。特に、1位の損切りや利益確定のタイミングは、その後の利益を左右するので緊張感があり、最も難しく感じるのでしょう。そこで、ここでは6月に「買ってはいけないワースト3業種」を見ながら、「なぜ難しく感じるのか?」を解説します。

 

6月に売却が難しい「ワースト3業種」は?


このグラフは、6月の月初に各業種の全てを買い付け、月末に売却したときの結果を表したものです。もし、月初に買い付けた株式が、月末に上昇していれば、それは利益になります。反対に、下落していれば、それは損失になります。

このような売買をしたときの損益を見ると、今月「上昇しやすい業種」と「下落しやすい業種」を把握することができます。そして、その傾向を表したのが、以下のグラフです。

シナジスタ:6月業種別傾向
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

6月は5月に比べ下落傾向にあることもあり、上昇傾向のある業種が約1/3に減りました。言い換えると、約2/3の業種は下落傾向にあるので、保有する株式の売却の中でも「損切り」のタイミングが難しいかもしれません。

また、この中で、下落傾向が強いワースト.3は以下の業種でした。

【6月:下落幅ワースト.3】
1位:海運(下落幅・20%以上)
2位:石油(下落幅・17%以上)
3位:紙・パルプ/鉱業(下落幅:13%以上)

最も下落する傾向にあるのが「海運」だと分かりました。なお、海運は5月には最も上昇しやすい傾向が見られましたが、6月は全く反対に最も下落しやすい傾向が見られるので、保有中のあなたは注意が必要かもしれません。

 

6月に売買するときのポイント


以上をふまえると、6月は「下落する傾向にある業種は約2/3になるので、これまでとは一転し、より厳密に業種や銘柄を選択する必要がある」ことがポイントだと、私は読み取りました。

日本株全体の動向を見ると、5月は全体的に下落傾向はありつつも、約2/3の業種が「上昇傾向」にあります。だから、1/3の下落傾向の業種に掴まなければ、利益を狙うことができたでしょう。

しかし、6月はその傾向が一変し、約2/3の業種が下落傾向に転換します。だから、ここからは直近の株価の動きに惑わされることなく、下落に備えた投資戦略やスタンスの切り替えのポイントとも言えるでしょう。

 

なぜ「損切り」と「利益確定」のタイミングは難しいのか?


難しいのは、このような株価動向を把握しているか、していないかの違いとも考えられます。また、これは「買いのタイミング」や「株価の予測」が難しいと感じる要因の一つでもあります。

もし、このような株価動向を把握していれば、カンの良いあなたは「今は売らないほうが良い」「今は買わないほうが良い」など戦略的な判断ができるでしょう。だから、私は株価の予測はしていません。しているのは、このような株価の動向分析のみです。

 

このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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