出光興産<5019>5/26の本決算発表。コロナ・ショックで下落後、そのまま回復せず下落中…決算発表で株価再上昇の可能性は?
5/26に本決算発表を迎える出光興産<5019>。2018年10月に6,000円台の高値をつけて以来下降を続け、2019年後半から3,000円を前後して横ばい状態でした。そこから、コロナ・ショックの影響を受け、現在は2,500円前後を推移しています。現在の同社株価は、75日移動平均線と25日線の間隔がせばまっており、その中間を動いています。
間もなく、本決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
出光興産<5019>の本決算前後の株価動向は?
出光興産<5019>は、昨年8月に安値「2,595円」をつけましたが、その後3,000円前後を推移していました。コロナ・ショックの影響で、3/13に「2,115円」の安値をつけリバウンドしたものの下落前の水準には戻らずに2,500円前後を推移しています。
では、本決算を挟んだ1ヶ月間(5月上旬~6月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2007年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が4回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、下落傾向が強いことが分るでしょう。過去に25%以上上昇したことがあるものの、直近の3年間は10%以上下落しています。
よって、このデータ分析を見る限り、決算発表によって、株価が上昇する可能性は低く、下落する可能性が高いと考えられるでしょう。また、下落する際には、値動きが大きくなる可能性には注意が必要でしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
出光興産<5019>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,626円
下値目安:2,258円
※2020年2020年5/8終値2,433円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約7.9%、下落幅は約7.1%と考えられます。よって、上値は「2,626円」、下値が「2,258円」が目標株価と考えられるでしょう。なお、ここで注意したいのは、やはり直近3年間が10%以上下落していることです。これはあくまでもデータ分析の結果ですので、下値の目安を超えることも想定したほうが良いでしょう。
なお、同業の最大手JXTGホールディングス<5020>は、5/20の決算当日には陽線をつけ上昇しています。それをふまえると、石油元売りという同条件なので、同社も上昇するのではないか?と考えがちかもしれません。しかし、これらのデータ分析を見る限り、同社は決算発表前後で下落傾向があると読み取れます。
よって、同業社の動きに惑わされることなく、冷静に同社の傾向を把握しながら、投資スタンスを決めるのが良いでしょう。例えば、上昇を期待しながらも、下落のリスクに比重をおくのも一つの選択肢かもしれません。ぜひ、あなたも、このようなデータ分析の結果から、投資判断をしてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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