清水建設<1803>5/25の本決算発表。コロナ・ショック下落後に上昇するも下落前の水準に戻らず…決算発表で株価再上昇の可能性は?
5/25に本決算発表を迎える清水建設<1803>。コロナ・ショックの影響を受け大幅下落していました。直近は、右肩下がりの25日移動平均線がようやく上向きになりつつあります。75日移動平均線は依然として下降していますが、直近の上昇によって間もなく角度が緩やかになりそうです。間もなく、本決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
清水建設<1803>の本決算前後の株価動向は?
清水建設<1803>は、昨年は900円台を推移し、夏場には「845円」まで下落しました。そして、それを底にして、2月の年初来高値「1,176円」まで上昇トレンドを形成していました。しかし、その後再び3月に年初来安値「718円」まで急降下し、リバウンド後は下落前の水準に戻らず、800円台後半を推移しています。
では、本決算を挟んだ1ヶ月間(4月下旬~5月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が7回、下落傾向が12回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、下落傾向が強いことが分るでしょう。10%前後の上昇も過去に2度しかありません。反対に、10%以上の下落は4回あります。また、5%前後の下落も4回あります。やはり、下落傾向が強いのでしょう。
ただし、注意したいのは、2013年以前は、下落傾向が顕著でしたが、2014年以降はやや上昇傾向が見られることでしょう。これをふまえと、全体的には下落傾向がありますが、直近は上昇傾向が見られます。では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
清水建設<1803>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:892円
下値目安:777円
※2020年5/7終値848円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約5.1%、下落幅は約8.3%と考えられます。よって、上値は「892円」、下値が「777円」が目標株価と考えられるでしょう。もし上値に到達した場合は、急落後の高値を更新することになります。ただし、75日移動平均線にはまだ届かない水準です。これを考慮すると、そのまま上昇は難しいかもしれません。
反対に、下値に到達した場合は、横ばいが続くかもしれません。急落してリバウンド後につけた4/3の安値「770円」を下値の抵抗線として横這いでの動きが続く可能性があるでしょう。
このように、直近は比較的上昇傾向が見られるものの、目標株価の上値と下値を分析すると、なかなか上昇しにくい状況であることが分かります。それを考慮すると、すぐに上昇することを期待せず、じっくり投資するスタンスが良いかもしれません。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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