富士フィルムHD<4901>5/22の本決算発表。コロナ・ショックで下落後、新薬開発の期待で急上昇も再び失速…株価再上昇の可能性は?
5/22に本決算発表を迎える富士フィルムホールディングス<4901>。同社は、昨年より5,000円台を推移していましたが、コロナ・ショックの影響を受け「4,152円」まで下げました。その後、新薬開発への期待から下落前の水準を越えて「6,420円」まで大幅に上昇しました。
ただし、現在は失速し5,000円台に戻っています。間もなく、本決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
富士フィルムホールディングス<4901>の本決算前後の株価動向は?
この富士フィルムホールディングス<4901>は、2016年以降の株価は「夏場は軟調も年末に向けて上昇する」という動きを繰り返しながら徐々に上昇してきました。2019年は今までと反して夏場に上昇し、年末にかけて下降しています。
では、本決算を挟んだ1ヶ月間(4月下旬~5月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が6回、下落傾向が14回見られます。この数字を見る限り、下落傾向が強いことが分るでしょう。直近の変動幅は、5%以内と小さな数値ではあります。しかし、過去には5%を越えて10%前後下落した年もあります。それに対し5%以上上昇した年は2回しかない状況です。
よって、このデータを見る限り、決算発表によって、株価が大きく上昇する可能性はないと考えられるでしょう。また、反対に、下落する場合には、下落率が高い可能性があることには注意が必要かもしれません。では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
富士フィルムホールディングス<4901>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,299円
下値目安:4,867円
※2020年4/28終値5,175円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約2.3%、下落幅は約5.9%と考えられます。よって、上値は「5,299円」、下値が「4,867円」が目標株価と考えられるでしょう。なお、上値に到達した場合は、直近の25日移動平均線、75日移動平均線を上抜けします。もし、そうなった場合は、短期的な上昇トレンドが発生する可能性があるでしょう。
反対に、下値に到達した場合は、節目の「5,000円」を下回ることになり、短期間での安値を割り込みます。そうなった場合は、短期的に下落トレンドに入る可能性もあるでしょう。
同社は、直近高値をつけるなど、話題に上がる機会が多いことで、つい期待してしまいがちかもしれません。ですが、このような分析結果を見ると、上下ともに短期的なトレンドの転換があると考えられるでしょう。このようなときは、どちらか一方に考えず、中立のスタンスで投資判断をすると良いのではないでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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