三菱自動車工業<7211>5/19の本決算発表。 長期下落トレンドの中をコロナ・ショック直撃し年初来安値更新。決算発表でさらに下落?
5/19に本決算発表を迎える三菱自動車工業<7211>。コロナ・ショック以前より右肩下がりに下落を続け、コロナウイルスの影響下では3/17に「268円」の年初来安値を更新しました。一時反発しましたが、業界全体を襲う不安を払拭できずに依然として上向けない状況が続いています。間もなく、本決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
三菱自動車工業<7211>の本決算前後の株価動向は?
この三菱自動車工業は、2018年の800円台から徐々に株価を下げ続け、現在は300円前後に位置しています。「268円」の年初来安値を下値抵抗線として、小さく上下を繰り返しています。では、本決算を挟んだ1ヶ月間(4月下旬~5月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、下落傾向が見られます。2016年は、日産が筆頭株主になったことで大きく上昇しました。その後、2019年は約20%下落するなど、大きく株価が上下しています。
他の年を見ても、10%前後の上下がしばしば見られます。よって、これらのデータをみる限り、同社は決算発表前後で、株価が大きく動きやすいことが分かりました。では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
三菱自動車工業<7211>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:320円
下値目安:271円
※2020年4/28終値291円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約9.8%、下落幅は約6.8%と考えられます。よって、上値は「320円」、下値が「271円」が目標株価と考えられるでしょう。これまでの分析では、もう少し大きく上下する印象もありますが、データ分析によると、下落幅よりも上昇幅のほうが大きいことが分かりました。
なお、もし上昇し320円に到達した場合は、直近の高値「310円(4/30)」を上抜けすることになります。こうなった場合は、短期的な上昇トレンドが期待できるかもしれません。もし下落した場合は、年初来安値「268円」には到達しないので、この場合はまだ横ばいに株価が推移すると考えられます。
以上をふまえると、同社は決算発表前後で、比較的大きく株価が変動する可能性があります。ただし、今は自動車製造業全体の動きも考えると、上昇よりは下落のほうが可能性が高いかもしれません。仮に上昇しても、手の届かない株価に到達する可能性は低いので、様子見という選択もあるでしょう。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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