AI相場は続くのか?

2026/06/26

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◆日経平均株価の大幅上昇を主導

日経平均株価は6月25日に大幅上昇(前日比+3,191円)となり、終値で72,366円と過去最高値を更新しました。昨年12月末の50,339円、昨年6月末の40,487円と比べると、それぞれ半年余りで4割超、1年で約8割上昇しています。世界的にAI(人工知能)・半導体関連銘柄が株価上昇の原動力になっているわけですが、この上昇は今後も続くのでしょうか。

25日の株式市場の上昇の主因となったのが、市場関係者が最も注目している銘柄の1つである米半導体メモリ大手マイクロン・テクノロジーの第3四半期(3~5月期)決算発表の内容です。マイクロンの株価は昨年末の285ドルから6月22日には1,211ドルまで上昇するなど年初来で4倍以上になっており、好業績はかなり織り込まれていました。よって、業績内容が市場予想に届かない場合、AI・半導体関連銘柄を中心に、株価指数が大幅に下落するのではとの懸念もありました。

そのようななか、発表されたマイクロンの決算は、売上高は前年同期の4.5倍の414億5,600万ドル(約6兆7,000億円)、純利益は15倍の282億4,300万ドル(約4兆6,000億円)でともに市場予想を上回る好決算となりました。AI関連の受注が伸び、四半期として過去最高を更新しました。また、26年6〜8月期の売上高見通しも事前の市場予想を上回りました。当面の半導体需要は、かなり強いことが確認できたといえます。

マイクロンの決算発表は米国時間24日で、日本時間では25日早朝でした。これを受けて、決算発表後間もなく始まった東京市場では、いち早くこの好決算を反映する格好となりました。市場の関心は半導体メモリを中心に需要増加と価格上昇がいつまで続くのかということでしたが、今回の決算はこれらに対して満額回答だったといえます。

◆株価上昇もバリュエーションは高まらず

AI・半導体関連銘柄の株価は上昇していますが、見た目のバリュエーションは特段に高いわけではありません。マイクロンの例で言えば、12カ月後予想PERで8倍程度です。過去、半導体の需要は大きな波があり、好調なときに設備投資をやりすぎ、その後需要が続かず、急速に需給が悪化することがありました。今回もこれが警戒されています。

ここから大事なことは、現在の高収益がどこまで続けていけるかということになります。顧客と長期契約を進めるなど、会社側は、それなりの手立ては打ってきており、強気の姿勢を崩していません。当面は、AI関連銘柄の堅調な業績は続くものと思われます。

業績の方向性をみると、AI相場はしばらく続きそうです。一方、急上昇した株価への警戒は根強く、短期的なボラティリティーは相応に高まるとみた方がよさそうです。

(チーフストラテジスト 上野 裕之)

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