世界の「投信マネー」~3月の投信マネーは、新興国へ回帰~

2016/03/31

世界の「投信マネー」~3月の投信マネーは、新興国へ回帰~

株式ファンド新興国が流入超

■EPFRグローバル(*)で世界の「投信マネー」動向を見ると、2016年3月の株式ファンドは米・日、新興国の流入超が目立ちます。米国の流入超は2014年12月以来です。一方、ASEAN4、ブラジル、ロシア、インドが2カ月連続の流入超となったことに加え、南アフリカ、トルコ、メキシコ、GEMが流入超に転じました。原油価格の反発や米国株式市場など外部環境の落ち着きが新興国株式への回帰を促していると思われます。

(*)EPFRグローバル:米国マサチューセッツ州に本社を置く金融商品の調査会社。2016年2月末現在、23.4兆米ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。

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債券ファンドGEMが流入超へ

債券は、米国の流入超が続く一方、日本が2カ月連続の流出超です。新興国ではASEAN、インドの流入超が継続する中、新興国にまとめて投資するGEMが10カ月ぶりの流入超へ転じました。GEMの残高は2,059億米ドル(2016年2月末)で新興国債券ファンド全体の59%を占めています。相対的に高い利回りが期待できる新興国市場ですが、GEMに大きく資金が流れていることから、リスクをとる動きが始動し始めた可能性があります。

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(2016年3月31日)

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