「米大統領選挙」の展望(米国)

2015/10/26

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米国では2016年に大統領選挙が行われます。大統領選挙は4年ごとの夏季オリンピックと同じ年に実施され、2016年は11月8日が投票日となります。まだ1年以上先のことですが、すでに民主・共和両党で候補指名争いが本格化しています。そこで改めて米大統領選の仕組みを整理し、現状の候補者の顔ぶれを確認した上で、今後の選挙戦を展望します。

【ポイント1】米大統領選挙は2本立て

党の候補者を決める「予備選挙」と両党の候補者が争う「本選挙」からなる

■米大統領選挙では、まず一般党員が州ごとの予備選挙や党員集会において自らの代理人となる代議員を選びます。代議員は全国大会で党の候補者を決定します。そして11月の本選挙では一般有権者が自らの代表である選挙人に投票し、事実上大統領が決定します。

【ポイント2】民主はクリントン氏優勢

共和はトランプ氏が躍進
■10月13日の民主党候補者討論会にはヒラリー・クリントン前国務長官など5名が参加しました。その後10月21日にジョー・バイデン米副大統領が選挙への不出馬を表明したことで、民主党候補はヒラリー・クリントン前国務長官に絞られるとみられます。

■一方、共和党は8月6日のテレビ討論会開催時点で、過去最多の17名が候補者指名争いに名乗りを上げました。なかでも過激な発言で注目されることが多い不動産王のドナルド・トランプ氏が躍進し、一時は支持率トップであったウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事が選挙戦撤退に追い込まれました。

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【今後の展開】候補者はスーパーチューズデーまでにほぼ固まろう

■党候補者は予備選挙が集中するスーパーチューズデー(2016年2月または3月)までに通常ほぼ固まります。ただクリントン氏独走なら、混戦予想の共和党予備選挙に関心が集中し、民主党は本選挙で不利になるとの見方もあります。引き続き両党の候補者の動向や支持率の変化が注目されます。

(2015年10月26日)

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