今年を振り返るキーワード6 最高の『ラグビーW杯』

2019/12/27

今年を振り返るキーワード6 最高の『ラグビーW杯』

9月20日から開催された『ラグビーワールドカップ(W杯)』日本大会は予想以上に盛り上がり、観客動員数は延べ約170万人超と発表されました。ワールドラグビーの会長は「最も偉大なW杯」と高く評価しました。日本代表チームは史上初のベスト8となる快挙を成し遂げ、チームのスローガン「ONE TEAM」が流行語大賞となるなど、『ラグビーW杯』日本大会は2019年に最も盛り上がったスポーツイベントとなりました。

【ポイント1】最も偉大な『ラグビーW杯』と高評価

日本代表チームが活躍、「ONE TEAM」人気

■9月20日からアジアで初めて開催された『ラグビーW杯』日本大会は予想以上に盛り上がり、大会組織委員会は、観客動員数延べ約170万人超(中止となった3試合を除く)と発表しました。国際統括団体ワールドラグビーの会長は「最も偉大なW杯として記憶に残る。日本は開催国として最高だった」と高く評価しました。

■日本は今大会の優勝国南アフリカに敗れましたが、史上初のベスト8となる快挙を成し遂げ、日本代表チームのスローガン「ONE TEAM」は2019年の新語・流行語大賞の年間大賞となるなど、今年最も盛り上がったスポーツイベントとなりました。

【ポイント2】『ラグビーW杯』で訪日客やインバウンド消費にプラス効果

■『ラグビーW杯』の効果は訪日外客数でも確認され、日本政府観光局(JNTO)が発表した2019年9月-10月の『ラグビーW杯』全出場国からの訪日客は、前年同期比29.4%増の76万4千人となりました。

■11月も『ラグビーW杯』 の効果は続き、ウェールズやイングランドなどの強豪が勝ち進んだことから、訪日英国人数が前年同月比37.5%増加しました。ラグビーの盛んな欧米豪からの訪日客は、宿泊費が高く平均宿泊数が多い傾向があり、旅行消費額の増加に寄与しています。

【今後の展開】2020年はスポーツ関連イベントによるインバウンドに期待

東京オリンピック、ジャパンラグビートップリーグ等による消費押し上げに注目

■2020年1月12日からはジャパンラグビートップリーグ、7月27日からは東京オリンピックでの7人制ラグビー予選ラウンドが予定されています。「ルールを教えてもらいながら観戦する楽しみを知った」とにわかファンが急増したラグビーの人気はまだまだ続きそうです。

■『ラグビーW杯』日本大会の経済効果は、大会組織委員会の試算で4,370億円と報道されましたが、東京オリンピックの経済効果については、東京都がその需要増加額を直接効果で約2兆円と試算しており、東京オリンピックの期間を通して需要を押し上げると見られます。2020年もスポーツ関連イベントに注目が集まり、インバウンドを含め消費を力強く支えることが期待されます。

(2019年12月27日)印刷用PDFはこちら↓

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