官製相場 ~ 日銀 ~

2016/09/01

▣ 1回の買入額は倍以上増額、頻度は若干減少

日銀は指数連動型上場投資信託(ETF)の買入れを8月以降、年3.3兆円のペースから年6兆円のペースに拡大しました(図表1)。前場にTOPIXが0.2%以上下落した日は、8月までで72日。年初から不安定な動きが続いたことを反映し、2014年の58日(1月~8月)、2015年の59日(〃)と比べ多くなっています。

一方、ほぼ毎営業日に12億円買い入れている「設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するためのETF(新型ETF、年3,000億円)」を除くと、今年の年初から8月までに日銀がETF買いを実施したのが60日で、月当たり7.5回。2014年の6.17回、2015年の7.33回に比べ、買入頻度も高くなっています。今年の買入れの進捗率は、7月まではやや高かったものの、8月に月当たりの買入額を減らしたため、8月末時点では平均的なペースを若干下回っています。

また、7月までの1回当たりの買入額は平均342億円程度。8月4日からの1回当たりの買入額は707億円と倍以上に増やしています。今後の1回当たりの買入額を707億円と仮定すると、9月以降は月6.8回のペースになります。8月までは月7.5回のペースですから、日銀は、1回当たりの買入額を倍以上に増やし、回数を若干減らす方針のようです。

▣ 年内の買い余力は2兆円強

これまで、前場に0.2%下落しなくても日銀がETFを買い入れたのは、2014年の9回、2015年の5回に対し、2016年は8月までで1回(図表2)。この1回も、前場0.197%下落と、ほぼ0.2%の下落でした。

したがって、これまでの傾向をみると、

  • 前場に0.2%以上下落した場合に買いが入る可能性が高いものの、買う買わないは日銀次第
  • 買入回数は若干減少

と言えそうです。

日銀は売らない投資家で、年内の買入れ余力は1兆9,300億円弱。これに新型ETFが1,000億円強加わります。“前場に0.2%以上下落したから、日銀がETFを買ってくる”と考えるのは早計ですが、下落局面で日銀の巨額の買いが控えていることは、株式市場の強力な下支えになりそうです。

20160901

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