バリュー株優位の流れに変化なし

2021/03/26

今年も早々の桜の開花宣言がなされ、日本が世界に誇るソメイヨシノが美しく咲き誇るようになった。例年ならば4月初旬の入学式の頃が最も見頃のはずであるが、2週間くらい先取りする形となっている。桜に限らず、季節感のあるものはどんどん前倒しになっている印象を受ける。さて遅くなったが、2月のポートフォリオの状況ならびに3月の近況について記したい。

2月のマーケットは日米市場ともに上昇する展開となった。

米国市場は反発。追加経済対策の早期成立への観測やワクチン普及への期待から買われ、NYダウ、SP500、ナスダックの主要3指数が過去最高値を更新。10-12月決算では主要500社において8割超が市場予想を上回る結果に。原油先物は昨年1月以来の高値。1月の雇用統計は+4.9万人と低調さが継続。一方、長期金利が1.61%の水準まで急上昇したことでVIX指数は31まで上昇し、利益確定売りが一気に広がる。2月のNYダウは30932ドルと前月より950ドル上昇し月間騰落率は+3.2%。ナスダックは13192となり122ポイント上昇の+0.9%となった。

東京市場は4ヶ月続伸。上方修正銘柄が相次いで好業績銘柄が買われる一方、大きく売られていた空運、鉄道、百貨店なども上昇し景気敏感株にも買いが広がる。日本でもファイザーのワクチンの接種がスタートして安心感。日経平均は30年半ぶりに3万円台を回復。しかしながら月末にかけて、米長期金利上昇と米国株の下落を受けて1/26は1202円安と歴代10番目の下げ幅を記録し、ブレグジット決定後の急落以来4年8か月ぶりの下げ。為替は先月末の104.75円から今月末は106.05円と円安に。売買代金は2.9兆円程度と商いやや膨らむ。2月の日経平均は28966円で取引を終え、1月末の27663円から1302円上昇し月間騰落率は+4.7%、Topixは+3.1%となった。一方、小型株市場はジャスダック平均が+0.6%、マザーズ指数は+0.4%となった。

太田忠投資評価研究所のインターネットによる個人投資家向け「投資実践コース」 における2月のパフォーマンスは+5.3%となり、年初来+4.1%、累計では+213.0%(1月末+197.2%)と過去最高値を更新。2月末時点のポートフォリオの株式比率は83%で33銘柄を保有(1月末は82%で33銘柄を保有)。株式部分の含み益は+53.7%(12月末は+56.9%)。ただし、83%のうち現物株のウェートは48%、日経レバレッジETFの保有比率20%の実質ロング比率は40%でロングは合計88%。これに対し日経ダブルインバースETFの保有比率10%の実質ロング比率は-20%、純金ETF5%は株式とは逆の動きをするため、これらのロング比率は-25%。トータルでは63%のロングポジションである。

3月のマーケットはボラティリティの高い状況が続いている。我々が以前から一番大きなリスクとして指摘していた「米長期金利の上昇」がマーケットを直撃。1月末は1.0%レベルだったが一気に1.7%台まで上昇すると、金利上昇による株の割高感が意識され、とりわけ高PER銘柄群が売られる展開となる。これは米国だけではなく日本でも同じ現象だ。

「金利上昇は成長株にとっては逆風となるため、今までの牽引役が変化していく可能性がある」と2月のコラムで述べたが、成長株からバリュー株への流れがやってきていると我々は見ている。「相場が落ち着いてきた場合にも、割高すぎるグロース株よりもまだまだ割安のバリュー株が買われる状況にまで発展していく」の兆候も出てきている。これからはバリュー株優位の流れになっていくだろう。弊社のモデルポートフォリオは3月に入っても堅調で過去最高値を更新しているが、引き続きバリュー株への注目を高めていきたい。

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