米の熱い高市支援、ドル円レートの天井が見えた
~骨太方針批判も霧消する~
【ストラテジーブレティン(405号)】
●協調介入は過去為替トレンドを転換させてきた。今回の日米協調介入も成功しドル円レート160円のシーリングが形成される可能性が強い。
●但し今回の介入は非合理的投機に対してなされたもので、日米とも為替トレンドの転換を望んではいない。米国はドル高で米国への資金流入が続き、長期金利が抑制され続けることが必要である。日本は円安維持により競争力強化・投資拡大・健全なインフレの持続が必要である。
●円安が止まれば、利上げの必要性も消え、日本の長期金利も3%弱で安定するだろう。「骨太ショック説(=骨太の方針が円安と金利上昇と言う国難を引き起こしているという批判)」は成り立たなくなる。食品消費税1%への引き下げなど、高市政権の積極的経済政策は、格段にやり易くなるだろう。米国の協調介入は高市政権への大いなる支援となるだろう。
意外性ある円安阻止の日米協調介入
先週央に163.9円まで急伸していたドル円レートは、7/30(木)22時過ぎから急落し、NY市場の週末値(日本時間8/1(土)6時)には157.61円となった。日本政府・日銀のドル売り・円買い介入にあわせ、米国当局もユーロ売り・円買いの介入に踏み切った模様である。7月30日の介入規模は6兆~7兆円と見られている。4月末~5月末の介入実績は11.7兆円、合計18兆円に達し、過去最高の24年の15.3兆円を上回る。
米国の熱い高市政権支援
三村財務官は7月31日に「米当局からは単なる精神的支援を超える支援を得ている」と記者団に語った。異例なことに、米財務省は介入を事前通知し、ベセント長官の介入指示メモを拡散し、米国の本気度を伝えた。

