見えた!?日本半導体大復活 ~キオクシア時価総額No1はその予兆~

2026/07/10

【ストラテジーブレティン(403号)】

世界的半導体メモリ企業の株価急騰、キオクシアの日本企業時価総額No1はバブルか、またはより大きな歴史的変化の予兆であるのか、市場の関心はこの一点に集中している。どのような仮説が市場を最も納得させるものなのだろうか。

キオクシア時価総額No1をもたらした背景には3つの歴史的事柄が関わっている。武者リサーチは以下の3項目の仮説の蓋然性は高いと考える。
第一は人類が農業革命、産業革命に続く第三の経済革命であるAI革命に遭遇していること、第二にAI革命のボトルネックはハードウェアにあり半導体の極端な需給ひっ迫はその表れで、容易には解消されないこと、第三に日本は世界の半導体エコシステムの中枢のポジションにありそれは強まっていくこと、の3つである。これらが確信できるとすれば、日本の将来は明るい。

加えて米中対立の激化と日本高市政権の適切な経済政策は、3つの歴史的条件を結実させる推進力になるだろう。

(1) 30年振りの半導体産業大変化

盛者必衰、無常に彩られた半導体の歴史
世界半導体競争において、日本に30年振りの起死回生のチャンスが巡ってきている。半導体産業の歴史を振り返れば常勝はなく、むしろ盛者必衰の無常観に彩られていたことが分かる。1980~90年代に半導体の開発国である米国は新興日本企業に屈し、1990年代後半から2000年代には、日本半導体もまた米国の日本たたきと韓国・台湾勢の追撃に敗れ去った。2020年代にはこれまでの世界半導体の王者であったインテルも大赤字に陥り、今日では台湾人が興したNVIDIAとTSMCがリーダーとして君臨している。

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