週刊 株式相場レポート「~米国発の不安が波及~」

2018/12/07

今週の総括

★米長期金利低下が米国経済後退懸念+円高+金融株安につながり、市場心理が後退

今週のプラス材料
・米中首脳会談後に、貿易摩擦の懸念が一旦後退
・法人企業統計:経常利益、設備投資が増加基調キープ

今週のマイナス材料
・ファーウェイ幹部逮捕が波紋
・米長期金利下落で米景気後退懸念が加速


今週の日経平均は、米長期金利下落とNYダウ大幅安に連動して下落、前週末比672円安となった。

近年、日米株価の連動性が高まっているが、今週は、3日NYダウは上昇⇒4日日経平均は下落、4日NYダウ大きく下落⇒5日の日経平均は小幅下落、5日NY市場休場⇒6日日経平均大きく下落。下落する方向は同じだが、即連動というほどではない。G20と米中首脳会談後の米中通商摩擦に対する見方も、一旦は懸念が後退し、週後半に再燃した形で一進一退の印象。下落の発端は米株価より米長期金利の低下だろう。9月以降、3%台をキープしていた米長期金利が下落し、長短金利の逆転が起きつつあることで、米経済の減速懸念が拡大している。さらに国内長期金利下落にも波及、金融株が下落したことに加え、日米金利差縮小で、為替が少し円高に振れたことも株安の一因となったと見られる。

業種別では、鉄・非鉄、機械、電機・精密、金融、医薬品、化学、建設、海運など幅広い業種が売られた。一方で、電力・ガス、不動産は下がらず、小売、自動車、陸運も下げ幅下落も先週の反動の側面が強そうだ。


来週以降の見通し

年内はジリ貧傾向が続くか

日経平均想定レンジ  21,00022,500

来週以降の注目材料
・米FRBの次回及び2019年の利上げ見通し
・OPECの減産に向けた動き
・2019年の見通しに関する報道・レポート

リスク要因
・米政権の動き/関連報道
・原油価格(イラン動向含む)と為替市場の乱高下
・北朝鮮動向、トルコ動向、イスラエル・シリア動向
・米国、中国、欧州の各地域経済の減速リスク


来週の日経平均は、弱含みの展開が続きそうだ。

12月半ばに入ると、海外の機関投資家やヘッジファンドがクリスマス休暇入りする。具体的には、運用ポジションを一旦クローズするなりニュートラルに戻すため、売りが出やすく、買いが入りにくくなる時期となる。つまり、下がっても海外勢の買いパワーは小さくなりがちとなる。また、直近の株価推移は、米ドル建てでみると11月下落後は横ばいのままであり、海外投資家から見るとNYダウより自律回復力が弱く見えるチャートになっている。これから年末に向けては、決算や統計データの発表もイベントも少ないこともあり、海外投資家が活動を再開する年明けまでは、このままジリ貧となる可能性が高いとみている。

来週の注目イベントは米FOMCの発表(日本時間19日夜予定)。事前の予想では利上げに踏み切る可能性が高そうだが、米長期金利急落を受けて米経済後退懸念がくすぶる中で利上げに踏み切るかどうかが注目される。市場が弱気になる中で利上げに踏み切ると、「悪い金利上昇」としてさらなる株安を誘発するリスクもあるし、利上げが先送りされれば、「やっぱり米国経済は減速する」との認識が拡がる可能性もある。発表後の米国市場の反応には、いつも以上に注目しておきたい。


コラム 「徒然なるままに」

パリの抗議活動は大規模だが、ロンドンでもタクシーの抗議行動があったそうだ。

市内中心部の地下鉄Bank駅付近の交差点をタクシーが埋め尽くし、封鎖しちゃったそうです。発端はこの交差点が自転車や歩行者と車の事故が多いため、車の進入が禁止される措置が取られることになり、それに対する抗議行動だそう。

現地日本人の知人たちの感想を並べると、

・確かにロンドン市内の渋滞はひどいし、事故も多いから、一定の規制は仕方ない

・一方で、自転車のマナーの悪さはホントにひどい。大半がイヤホンしてるか、携帯で誰かと話しながらの運転。事故の中には、自転車側に問題がある場合もありそう

・いいか悪いかは別にして、平日の市内中心部を封鎖する行動力は日本では考えにくい。日本だと、匿名のネットで文句言うことぐらいかもしれない

先週は、クルマのあおり運転は自転車も被害を受けることがあると書いたが、自転車マナーの悪さは、日本でもよく目にする。同じ自転車乗りとして止めてほしい。

★イヤホン/スマホ/傘:そもそも通話や携帯使用しながらの自転車運転は禁止されている。イヤホンも傘も禁止。ライトやブレーキが無い自転車と同じで法律違反。周囲への注意力が無くなっていて、後方から来るクルマ等の気配が分からないから、極めて危険である。そして、後方からクルマで見ていると、本人の自覚とは異なり、ふら付いてまっすぐ走れていない自転車がホントに多い。

★道路のルール知らない人:残念ながら女性に多い。特にチャイルドシートを付けたお母さん自転車。免許がなくても小学校で習ったはずなのだが。中高生にもいるが、大抵は確信犯なので実はクルマから見た危険度は低い。このパターンは、自己中心的で相手が止まると思っているから、停止線あっても止まらないし、周囲を確認せずに、はみ出してきたり、曲がったりする。乗ってる子どもが危険でかわいそう。

★歩道を猛スピード:今は自転車は車道が原則で、歩道を走るときは歩行者優先だ。でも知らない人が多いような気もする。


次回発行予定:12月14日(金)17:00以降

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