【一粒萬倍/株の宝典】昨日後場から、ロングに変更。

2019/01/16

【一粒萬倍/株の宝典】
30年の悲喜こもごもの経験から、個人投資家に必須の投資理論を集大成。
「一粒萬倍の株式投資宝典(パンローリング社)」を教材として、ここでは具体例を挙げて、マクロ、ミクロ、ポジション管理、銘柄選別、売買手法すべてにわたり、コラムを書いていきます。
 
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(ポジション)
以下、【赤備え・モデル】の2つのポジション。昨日の後場寄りから、「巌流島方式」に則って、それまでのショート方針から、ロングに変更しました。

【梁山泊】(個別銘柄主体ですが、下げ相場や、急騰場面、あるいはヘッジなどで1357・1570を併用。キャッシュ化などポジション管理有り。)
昨日後場寄りで、1357(日経ダブルインバース)を処分して、1570(日経レバレッジ)を購入。入替です。1570は、全体資産の3分の1のみ。残りはすべてキャッシュ。なかなか個別銘柄には、ここから乗れる妙味のありそうな銘柄チャートが見つかりません。

【巌流島】(日経平均の指数プレイ。1357・1570だけをフルポジションで運用)
同じく、1357から1570へドテン反対売買。こちらはポジション管理をせず、ETFだけで戦うモデルなので、フルポジションで1570に資金投入済。

(ポイント)
戻り相場一巡を想定しているのですが、「巌流島方式」通りに運用するため、個人的には不本意ながらショートからロングに大きく変更方針しました。
英離脱案は議会で否決されたものの(代替案期待と言われますが、この問題のシナリオ想定で、市場コンセンサスは今のところ皆無でしょう)、大した金融市場への混乱の影響がありませんでした。相変わらず米政府機能は停止状態で25日目に突入。経済指標や職員38万人の給与未払いが続いていますが、これもさして今のところはさほどの悪材料視されておらず。
アメリカでは決算発表が本格化していますが、下方修正にこれまた大した警戒感が走らず。日本でも、工作機械受注が、内需まで悪化してきている状態にもかかわらず、むしろ機械セクターは寄りから買われている始末。
まとめてみると、景気減速は大したことが無い、と踏んでいるか。それとも、甘く見ているかどちらかということになります。ECBドラギ総裁も、欧州景気は減速しているものの、失速して不況になることはない、と昨晩述べています。
恐らく、こうした景気減速に対して警戒感が薄いところに、昨晩、中国政府は大型減税の用意があることを示唆したことが一番大きいかと思います。
米国の景気刺激策は、連銀の金融政策を緩めることと、大統領府・議会のインフラ投資の二つが今年の眼目ですが、後者はさすがに時間がかかるので、下半期でしょうから、連銀がそれまで金融政策で「つないでいく」ことになります。従って、上半期の一番注目は、意外にも中国が3月の全人代に向けて、減税と財政出動で、大規模なテコ入れをしてくる公算が高く、実はファンダメンタルズからはこのチャイナファクターが、一番大きい期待になっているかもしれません。
足元の需給では、先週末の日本のSQに続き、今週末は米国のウィッチング(日本のSQに相当)ですから、ショートに傾けすぎたポジションの中立化は、まだ終わっておらず、今週一杯はこの流れで反発基調が続くということなのかもしれません。わたしは、だいたい概ねそれも先週には終わったのではないかと思っていましたが、どうもそうでもなさそうです。
したがって目先は、この週末の米ウィッチングが終わって、来週以降、この戻り相場が一巡してくるかどうか、試金石になりそうです。
まだ、出来高増大が目立っていないことから、しょせんショートカバーの域を出ない状況です。来週以降、出来高増大を伴って、まだ上昇が続くということになりますと、明らかにショートカバーではなく、実弾での買いということになりますから、米国主要株価指数は50日線突破することになってしまいます。50日線突破は、ブルベアの分岐ですから、相場の調整は終わったことになるので、相当風景が変わってきてしまうことになります。
さて、この上昇トレンドにこのまま復帰していくシナリオが進行しているのか、それともやはりセオリー通り、そろそろ戻り一巡で打ち返しが始まり、2番底を模索する動きになるか、一応ポジション管理は慎重にいったほうが無難でしょう。

(個別銘柄)
下から這い上がる景気敏感株も、位置が低すぎるものが多く、逆に安全パイとみなされるディフェンシブも、ここへきて意外に調子を悪くしているというものも出始めています。コーセー(4922)などは、その類でしょう。最高益でなかなか上がれませ。
また、景気敏感株の買いといっても、株価が下がったことで配当利回りが高くなったことを買いの材料にした機関投資家が多いようですから、これでは本末転倒です。たとえば、東京エレクトロン(8035)
、ファナック(6954)、アマダ(6113)といったような類です。
まったく景気循環とは無縁のロジックで動くマネーは、いわゆるモノ言う株主の株保有比率の増大している銘柄を狙うという動きもあると指摘されています。たとえば、京阪神ビル(8818)、東芝(6502)、セゾン情報(9640)、川崎汽船(9107)といったような類です。昨日高騰したオリンパス(7733)は、バリューアクトから取締役を招くといったニュースがきっかけだったのは最たるものでしょう。
しかし、こうした買いというものは、やはりオーソドックスな成長期待に基づく、長期的な株価上昇の大波動を狙う投資とは根本的に異なるスタンスです。投資のやりかたにはいろいろあるのはわかりますが、少なくとも王道であるとは思えません。
強いてプレイできるとしたら、ここでもこのところ引き合いに出しているような、IBJ(6071)、リネット(3556)、UUUM(3990)、日本エスコン(8892)といったような個別のゲリラ戦による一本釣りしか手がありません。もっともわたしが仮想運用しているモデルでは、このマクロ状況下で、個別銘柄を積極的に投資していくのは非常にはばかられ、いまのところはまったく個別銘柄への投資は敬遠した状態でいます。
買うには、調整がまだ十分ではないと思っているからです。仮に値幅で底値をすでにつけているとしても(そうも決め打ちできませんが)、それでも日柄が足らないと思っています。

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増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
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