【一粒萬倍/株の宝典】需給好転局面で、上がれるか、下がるかが課題。

2018/11/12

【一粒萬倍/株の宝典】
30年の悲喜こもごもの経験から、個人投資家に必須の投資理論を集大成。
「一粒萬倍の株式投資宝典(パンローリング社)」を教材として、ここでは具体例を挙げて、マクロ、ミクロ、ポジション管理、銘柄選別、売買手法すべてにわたり、コラムを書いていきます。
 
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(ポジション)
引き続き、1357(日経ダブルインバース)の金額ベース1に対して、個別銘柄の分散投資分は2。ノーキャッシュ、フルポジション。
資産の均衡化は完成。このまま様子見。
個別銘柄は適宜入替によるメンテナンスはちゃんとしましょう。5日線を大きく割り込むようなら、処分して入れ替えるいつものルール。

(ポイント)
通常上半期強く、夏場から秋にファンドの損益通算で下がります。で、年末に向けて高いというのが通り相場です。ところが今年は年初1月から大きく下げてしまいました。このイレギュラーケースでは、秋に向けてむしろショートカバー中心に高いのが普通。
今回も10月2日の高値まで上昇したわけです。が、その後、2-3月の下げに匹敵する急落になってしまいました。「普通のイレギュラーケース」なら、ここまで下がるということはありません。
 なぜ、ここまで下げてしまったのでしょうか。考えられるのは、やはりここから来年に向けての日米の景気見通しに、警戒感を持っているということなのでしょう。機関投資家は安全策を取っているというわけです。日本企業の決算集計は、9日時点で、4-9月期が+19%と2年連続過去最高。しかし、ペースは落ちてきており、通期の上方修正期待はまったくはしごを外されています。こういう伸びのペースダウンは、アメリカも同様です。
こうした警戒感は、原油が下げ止まらない、ロンドンの非鉄商品市況もドベに落ち込んでいるといったような、この商品市況の弱さに如実に表れています。先行性の高い鉄スクラップの輸出価格が、9月までで5ヶ月連続でトン当たり34000円台だったのですがこれが下落。33875円。鉄スクラップが下げ止まらないということになってきますと、原油・非鉄の商品市況が上がるはずがありません。
従って、わたしたちも運用にはよほど慎重さが求められますね。
月間のアノマリーでは、先週のSQまでの一週間が一番下がり易い危険なところでしたが、これはクリア。ここからは「普通は」月末まで高いのです。ファンドの年間の損益通算も11月末期限のところが多いでしょうが、これらの売りもほぼ今週で終わるはずです。たいていのものは先週までには処分してしまっているはずです。
したがって、ここから月末まで、需給環境は決して悪くありません。問題は、そうした需給好転にもかかわらず、株が下げてきたらこれは一大事だということになります。
今週はこれが、最大の課題です。

(個別)
日米の潮流としては、来年に向けての物色を考えるなら、残された政策発動カードはインフラ投資しかありません。今はともかくとして、今後インフラ関連の銘柄の動向は注目しておきましょう。
日本では、先行して動いてきたのはPS三菱(1871)が目立ちますが。まだ銘柄の広がりがまったくありません。先走って中途半端なインフラ関連銘柄を買うのは避けましょう、動いてからでよいのです。
今のところは、小売りや情報通信などディフェンシブ系の中小型が比較的マシな動きを続けています。ゼンショー(7550)、すかいらーく(3197)、アダストリア(2685)、ケーヨー(8168)といったところは、これまでも紹介した通りです。この関連の外周に位置しているものとしては、セブン銀行(8410)を挙げることができます。
個人的には、異色なディフェンシブ銘柄では、日本MDM(7600)、整形外科器具、人口骨関連でしょうか。

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増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
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