【一粒萬倍/株の宝典】底値波乱か、それとも滑落か。

2018/10/18

【一粒萬倍/株の宝典】
30年の悲喜こもごもの経験から、個人投資家に必須の投資理論を集大成。
「一粒萬倍の株式投資宝典(パンローリング社)」を教材として、ここでは具体例を挙げて、マクロ、ミクロ、ポジション管理、銘柄選別、売買手法すべてにわたり、コラムを書いていきます。
 
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(ポジション)
方向性ははっきりしません。底入れ形成をしているのであればよいのですが、日米主要指数ともに移動平均線との位置関係が劇的な変化を見せなかったので、ここは資産の均衡化の維持に努めたほうが良いと思います。個別はあくまで「遊び」の範囲にとどめましょう。

(ポイント)
上昇相場を腰折れさせたのは、米長期金利上昇ではありません。今年の成長率3.5-4%くらいも期待できる中で、たかだか3.2%くらいにまで長期金利が上がったところで、問題ありません。問題があるとすれば、来年の見通し(IMFは直近2年ぶりに下方修正して、アメリカは2.5-6%成長予想)まですでに市場が警戒・織り込みを始めているのなら、かなりの相場の長く深い下落調整になってもおかしくありません。
米中貿易摩擦という問題も、今に始まったことではなく、またデータ上、明らかにファンダメンタルズに影響を与えるのは今年ではなく来年です。従って、これもまた市場が来年見通しの警戒・織り込みを始めているのかどうか、不透明。
一番直接的な問題だったのは、恐らく英国の無秩序なEU離脱のリスク台頭で、デリバティブ残高に動揺が出たということと推察。これも取り合えず、年内一杯の合意に期限延長。離脱移行も1年延期といったような案も出てきたことで、回避の方向が出てきていますから、足元ではこれといって相場が突き崩されるような危険性は、とりあえず抑え込まれている模様。
年初から米国企業業績は、予想で24-25%の増益まで試算されている中で(今年に関してです)、S&P500が2-3%しか上昇していないということから、上がって当然という見方と、来年を考えたらこの上昇で売りたいという意向が、せめぎ合っているという状況でしょう。

 
(個別)
ALBERT(3906)が決算を背景に、寄り前から8%ほど気配切り上げ。非常に良いと思うのですが、上がれば売りたい、下がれば買いたいが相場の軸足になっているようなので、果たして相場に伸びがあるか疑問。ただ、こうした底入れなのか、滑落なのかよくわからない状況では、大型より中小型有利になるのが自然。
大型であれば、東電(9501)が高いということを見ても、選択肢が無いということからすれば、正直ロクな相場環境ではないので、基本は見送り・静観が無難。

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増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
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