【一粒萬倍/株の宝典】警戒モード。

2019/05/09

【一粒萬倍/株の宝典】

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(今度は、米中懸念が後退だと言う)
非常にご都合主義的な話です。
欧州市場は全面的に反発。米国市場も同様で、一時は大方の指数がプラス。最終的に米国市場はまちまち。おおむね前日終値近辺で落ち着いた。
米中通商協議決裂という懸念による景気後退観測が、やや薄らいできたと言う話。意味不明。

(定点観測)
総合株価指数S&P500は0.16%の下落。ほとんど前日と変わらず。ナスダックは0.26%の下落。移動平均線との位置関係では、どちらも50日線にほぼ接近。ダウ工業株は、前日50日線割れでした。昨晩は0.01%反発と、これまたほとんど変わらず状態。一時は150ドル高まであった模様。
重要な先行指標であるダウ輸送株指数は、0.3%の下落と小甘い結果。続落は続落。ただ、前日、一時50日線まで下げて下ヒゲだったのに対し、昨晩は安値水準を切り上げてきている。
株価指数としては一番リスク度の高いラッセル2000小型株指数は、一番この移動平均線との位置関係ではマシ。昨晩、ついに25日線を割ったが、0.46%下落とやはり限定的な下げ。25日線割れとはいえ、非常に微弱なもの。50日線接近という状況でもない。
半導体SOXはインテルが足を引っ張っており、0.79%の続落。ただこれも25日線を前日割っての続落ながら、50日線に接近というところまでは下げていない。
以上から、輸送株、ラッセル2000、半導体SOXといずれも、50日線上に位置しており、総合株価主要3指数に比べると、ずいぶん腰の強さを見せている。

(ジャンクボンドは反発)
そこでリスクの状況だが、ジャンクボンドは反発。前日50日を割ったジャンクボンドだがその割れ方は微弱。昨晩は切り返したとはいえ、これまた0.03%の反発と微弱。ただアフターでもさらに0.02%上昇と気配切り上げとなってきている模様。ジャンクボンドは50日線前後で攻防戦に入ったのか、とも思いたいところだが、まだはっきりはしていない。

(VIX指数は続伸)
危険なのは、機械的な売りプログラムが発動される導火線となる、VIX(変動、恐怖)指数。これは、続伸して19.40。前日が最終的には19.32だったから、わずかに上回った続伸にすぎない。
ザラ場における高値が前日は非常に長い上ヒゲで21.84までの上昇があったのに対して、昨晩は21.74と、同様に長い上ヒゲながら、前日高値にまで届いていない。
うまくすると、このあたりで頭打ちになってきたということも考えられそう。

(米長期金利は反発)
米10年国債利回りは反発。2.4820%。前日の低下をすべて回復した。4月1日以降、50日線で頭を押さえつけられてきた狭いレンジの中にあっては、下限にあるので、まだ事態は流動的だが、どうやら株式市場から本格的なマネー流出が、国債に流れこんでいるというわけでもなさそう。すくなくとも今の金利水準からは4月以降、ほぼほぼ膠着したまま、という状態が続いていると解釈できる。

(本当に景気後退懸念に発展するなら、300-400円安であるはずがない)
日本は、この二日間、世界的にも突出した下げ。いかにも、この下落は今後も続く大きな下落相場の始まりのようにも見える。
しかし、一方で大変不思議なのは、それほど米中協議が深刻な問題で、米国のひいては世界的な景気後退に直結するほどのものであるならば、300円や400円の下げであるはずがない。当然、一発で1000円安するくらいの下げであるはず。

(今年に入ってからの、下げのパターン)
振り返ってみれば、今回二日間の下げの合計でも日経平均は600-700円の下げ幅。
3月にも似たような、ダマシの下げがあった。このときには、3月後半に1日で650円安。前半には、4日間かけて約800円安。2月は2日かけて、450円安でした。
このていどの下げの繰り返しの域を、現時点ではまだ出ていないということになる。
そして、移動平均線が逆順列だった2月の時点では、25日線前後がサポート。移動平均線が順列に戻ってからの3月以降では、25日線割れで、75日線前後がサポートになっていた。
現在その75日線が接近しつつある。

(まだ答えは出ていない)
下落の要因が、世界的な景気後退を要因としているのであれば、(10ヶ月後には)世界景気が後退気に入っているだろうという前提での織り込みだから、このようなレベルの下げで収束するわけはない。
景気後退しないとするならば、早晩相場は一気に戻してくるはず。

(出来高減少は、アメリカも同様)
昨日東京市場で出来坂が、前日を上回らなかった
昨晩のアメリカでも同様でした。NYSEの出来高は、前日比1億2048万株減の8億6363万株だったようだから、あきらかに減少。
出来高増大を伴わないトレンドは早晩反転するのが原則。従って、アメリカでもそろそろ下げ渋りから反発局面がでてくる公算はこれでかなり高まってきたといえる。ただ、相手がなにしろ政治問題だから、丁か半かという点ではなにも変わらない。まだ市場は警戒を緩めないだろう。

(戦略方針)

【梁山泊】モデル~警戒モード。
引き続き警戒モードで、キャッシュ比率33%目安ということで良い。
米中協議次第ということですが、本来であれば週末であることから、ショートカバーで上昇しやすい二日間です。

【巌流島】モデル~ロング。
昨日の東京では、ドテン反対売買のシグナルが点灯。
まだ【巌流島】モデルでは、アクションを起こさず、週末(明日)ぎりぎりまで見て、判断しようと思っている。シグナル点灯でただちにアクションを起こすか、この事態の中で週末まで判断を保留するという裁量を働かせるかは、個々の選択に委ねるしかない。
ちなみに、日経CME先物円建ては21515円、日経平均先物夜間取引は21530円だから、昨日現物指数の終値21602円よりさらに甘い水準。
ドル円は幸い110.11円に戻っているが、東京市場のセンチメントの回復に寄与するかどうかは不透明。
もし日本において、なんらかの換金売り需要によって売り圧力が出ているのだとすると(極端に大型株ばかりが下げている)、これが一巡するまでは日経平均はおいそれとは上がれないかもしれません。中小型株指数はこれに対して、これまた異様なほどしっかりしているので、なにか特殊な売り手が存在するのかもしれない。それがイラン・中東がらみの資金か、ベネズエラがらみの資金か、はたまた中国関連の資金かはわからない。

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増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
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商号等:有限会社増田経済研究所/金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1069号

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