【一粒萬倍/株の宝典】現地6日の海外市場急落は、一過性か。

2019/05/07

【一粒萬倍/株の宝典】現地6日の海外市場急落は、一過性か。

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(5月3日までの海外市場)
長い大型連休でしたが、当初米国FOMCで米国株市場は気迷いなども見せたものの、その後は、ナスダックが最高値更新をするなど、順調な上昇基調をたどっていました。雇用統計も好感されたことから、景気拡大=業績相場再開でこのまま上昇トレンドは維持されるだろう、という流れになっていました。
唯一の懸念は、税還付金が今月頭がピークで、今後はいささか心もとない需給環境にはなっていく局面だということです。

(5日の急変)
そういう状況にあって、いきなり事態が暗転したのは、5日トランプ大統領が、米中通商協議の進展具合が「遅い」と苛立ち、ツイッターで、「10日から対中国品2000億ドルに関して、10%から25%に関税引き上げをする」という恫喝をしたニュースでした。
これで、ダウ工業株のグローベックス先着物が、東京時間6日の時点で一時は520ドルほどの気配急落をしていました。
日経CME円建ても、22000円すれすれまで気配が急落していました。

(週明け現地6日の米国株市場)
結果、昨晩の米国株市場は、小幅安で終わりました。昨日6日の海外市場(アジア時間)における急落は、昨晩の米国においては最初の一撃安だけで、その後逐次下げ幅縮小となり、日中足も一貫右肩上がりに終始。最終的には主要3指数の0.5%以内の下落にとどまりました。
そもそも、対中関税25%というシナリオは、昨年10月→12月の相場の値崩れの時点で、とっくに出ていた話です。最悪は、そこまでアメリカは踏み切るだろう、という悲観的な観測が、あの相場の値崩れでは織り込まれていたものです。従って、今これが材料になるということは、基本的にはおかしな話です。口実にはなったとしても、これが本当の下げの理にはならない、はずでしょう。従って、この下げは、一過性で終わるはずのものだという判断ができます。
そうではなく、この下げが、本格的な米国景気後退を織り込もうとしているものだとすると、話は厄介です。相場というものは、10か月は先行しています。従ってこの下げが本格的な下落相場に発展するのであれば、年末から来年前半に、アメリカ経済が後退期に入るということを先行的に織り込み始めたということになるはずです。

どちらのケースかは、当然まだわからないわけで、とりあえずは、ポジション管理を慎重にして、様子を見るという判断が妥当でしょう。

(重要な定点観測項目)
現地6日の相場では、主要3指数は先述通り0.5%以内の下落。
先行指標のダウ輸送株指数ですが、一時は25日線を割ったものの最初の一撃だけで結局これも0.52%の下落で済み、25日線上の位置は維持。
「炭鉱のカナリア」のうちの一つ、ジャンクボンドですが、一時は25日線から突き放されて50日線までぴったり下げたものの、ここが最初の一撃安の安値でその後反発。なんと先週末比では、わずか0.05%とはいえ、プラスで終わりました。逆行高です。
もう一つのVIX(変動、恐怖指数)ですが、これも一時は一気に200日線を越えて、18.80まで急伸したので、あわやと思いましたが、なんのことはない、これもたちまち打ち返されて、200日線を割り込みました。最終的には50日線を越えて終わっているので、今後まだ要注意(黄色信号が点灯というところ)です。15.44です。
その他指数では、株価指数ではもっともリスク度の高いラッセル2000小型株指数がなんと逆行高。
半導体SOX指数も25日線を一時は若干割ったものの、大きく反発して、これを上回った状態で大引け。
ただ、マネー循環の指標である米10年国債利回りは4月2日以来の中段持ち合いのレンジの下限まで低下、2.50%で終わっています。確かに株から資金流出して、国債へ資金が流入した形跡が見られます。
このため、ドル円は111円台を割って、110.71円で推移している模様です。
従って、このマネー循環が今後もずるずると株→国債への資金流入傾向を続けるかどうかには注意を払っておく必要があるということです。

(戦略方針・ポジション管理)

【梁山泊】モデル~様子見、現状維持。
とりあえず、今日明日と、様子見で行こうと思います。

【巌流島】モデル~ロング。
日経CME円建ては22195円ですから、連休中、一時は22480円前後まで上昇していたのを考えますと、残念な結果です。連休前の現物指数の終値が22258円でしたから、これを下回っていることになるわけです。

アメリカでも多くの指数が、4月26日の終値水準を若干ですが下回っているものが多いのです。ただ、二つだけ、先行指標のダウ輸送株指数と、もっとも株価指数ではリスク度の高いラッセル2000小型株指数のこの二つだけが、26日終値水準を上回って終わっています。これは不幸中の幸いです。
日経CME円建てを見る限りは、現時点ではドテン反対売買にはなりません。とりあえず、週開け寄り付きは1570ホールドのままです。

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増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
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