【一粒萬倍/株の宝典】ダウ輸送株、半導体SOXは続伸、戻り高値更新。

2019/04/18

(主要株価指数はおおむね小甘い)
昨晩の米国株市場は総じて、小甘く終わりました。ほとんど前日終値と変わらず。当初前夜のIBMの失望決算の影響がどうか心配されましたが、さほど影響は無かったようです。当のIBMは4%以上の急落で、25日線・50日線を一気に割り込んでいます。

(決算まちまち)
このほか、決算発表では銀行株が続いていますがモルガンスタンレー(MS)が2%近い上昇でしたが、やはり失望決算でBNYメロン(BK)は10%近い急落となっているように、悲喜こもごもです。

(逆行高は、輸送株と半導体SOX指数)
一方、ダウ輸送株指数と半導体SOX指数の2つだけは、逆行高でした。それも前者は1.01%上昇、後者は1.56%上昇と、1%の非常に大きな上昇率で戻り高値を更新。この2つが非常に強かったということは、昨晩の米国市場は「上がった」とみなすべきです。

(米長期金利は50日線)
マネー循環を示す米10年国債利回りは、最終的にはほぼ変わらずで終わりました。前日50日移動平均線を回復した長期金利ですが、昨晩はほとんど横ばい。

(米地区連銀経済報告=ベージュブック)
連銀の金融政策に大きく影響を与える地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表されていますが、3月から4月にかけて、全般に緩やかに経済活動が拡大。全国的に労働市場の逼迫が続いています。賃金も緩やかに上昇傾向。足を引っ張ったのは、ほぼ自然災害によるものだけ。
少なくとも、1-3月から4-6月にかけて、全国的に経済活動の一段悪化というものは、どうも見られないということが、ここで明らかになったと言って良さそうです。

(中国のGDPは底入れ)
中国の1-3月GDPは6.4%と発表されました。これは昨日の東京時間の前場10時半の段階のものです。この6.4%は、昨年10-12月と同じですが、市場の予想は上回っています。これで中国経済の減速もいったん下げ止まったということになったわけです。国家統計の信憑性はともかく、悪化か改善ということでは、少なくとも悪化は免れているのであろうという推測されます。

(ドイツは悪化で下方修正)
一方、ドイツは今年の経済成長率予想を政府が0.5%に下方修正しています。とくに製造業の不振が効いているようで、景気減速が鮮明。過去3ヶ月で二度めの下方修正をしたことになります。1月に1.8%から1%に引き下げたばかりだったのを、ここでまた0.5%に引き下げたわけです。2020年(来年)には回復するとしていますが、1.5%予想です。

(米国企業決算の状況)
米国、中国、ドイツと、マクロ全体の景気に関して、すでに先述通り、現時点での状況が明らかになってきていますが、次はミクロ(企業業績)です。アメリカではマクロは底入れしつつあるようですが、ミクロのほうはまだ減速が続いています。
昨日の日経新聞朝刊では、米国企業の1-3月期において11期ぶりの減益という大きな見出しで報道されていました。S&P500構成銘柄ですが、純利益予想は前年同期比4.7%減ということでした。2016年1-3月期以来、3年ぶりの減益率の大きさを見込んでいるとされています。
売上高のほうは4.9%増予想ですが、増収率は2016年10-12月期の4.2%以来の低さだということです。
当レポートでは、マクロ指標は1-3月に、ミクロ(企業業績)は4-6月期で底入れという想定できていました。
今のところ4-6月期予想はさらに流動的ですが、わずかながら増益ということになっているようです。

(戦略方針)
【梁山泊】モデル~フルインベストメント。
米国では金曜日19日がグッドフライデーで休場になることから、イレギュラーカレンダーです。いまのところ、米国では前週にほぼこのポジション調整は終わっているらしく、買い上がる強さはなくなってきているものの、売り崩す動きも見られません。
東京は週末に向けて真空状態の中で相場が進行することになります。ある意味、あまり悪材料も出てきにくいと考えても良いのかもしれません。外部的なノイズが入らない中で、外人(CTA系のヘッジファンドでしょう)の裁定買い残積み上げは静かに進行し、国内勢は断続的に売るという傾向はそのままではないでしょうか。

【斬鉄剣~逆張りバスケット(検証試験中)】
中小型が多いこと、また株価の位置がとりわけ低いものばかりであるということから、基本的にはあまり妙味があると言えない銘柄群ですが、中には大化けもありうるので、こういう検証実験をしているわけです。いささか今週は、逆風になっているのか、あまり大きな上昇には結びつかないでいます。

【巌流島】モデル~ロング。
1570買い持ちがずっと続ているのですが、この上昇ラウンドでどこまで含み益を拡大できるか楽しみな状況にはなってきています。いまのところ、15%台の含み益ですから、連休前までに、2割に届くか期待したいところです。

以上

増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
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