【一粒萬倍/株の宝典】週明けの米国株市場は、「上昇した」のだ。下げていない。

2019/04/09

【一粒萬倍/株の宝典】30年の悲喜こもごもの経験から、個人投資家に必須の投資理論を集大成。
「一粒萬倍の株式投資宝典(パンローリング社)」を教材として、ここでは具体例を挙げて、マクロ、ミクロ、ポジション管理、銘柄選別、売買手法すべてにわたり、コラムを書いていきます。
 
91i1y-dkRbL
 
:::

(ポイント)
週明けの米国株各種指数はまちまちな展開。ともするとダウ工業株の上げ下げで、米国株市場が上げた下げたと思いがちですが、ダウ工業株は米国株市場全体を意味しないのであまり気にしないほうが良いでしょう。そのダウ工業株は、一時ダウ工業株は178ドル安までありましたが、結局下げ幅縮小となり83ドル安。ボーイングが2割生産減という材料が背景。関係ない。ラッセル2000小型株指数も軟調でしたが、200日線は割ることなく終えています。
その他は、すべて上昇、戻り高値更新です。先行指標のダウ輸送株が戻り高値更新なのだから、米国株市場は「上昇した」とみるのが正しい。ダウ工業株を見ているうちは、アメリカの相場の流れは永遠にわからない。
一方確定利回りものですが、リスク指標の最たるもののジャンクボンドは軟調。小甘い程度ですが、およそ3月20日以降はずっと高原状態。
また、10年国債も売られており、利回りは上昇。ただこれも4月3日以来これで3日間、ほぼ同じ2.5%台前半で推移しており、これもほぼ横一線のもみ合い。25日線が頭を押さえている格好で、これが抜けないという状況す。
1-3月の決算発表が本格化します。すでに事前の告白タイム(プレアナウンスメント)が3月中旬から行われていましたが、今週一番月間では下がりやすい一週間のアノマリーです。ここでアク抜けできるかどうかがポイント。
もともと1-3月のS&P500の増減益率は、昨年10月時点では8.3%増予想でした。その後年末の株のボトムでは7.7%増に予想が低下。1月末には6.2%増予想、3月にはファクトセットあたりでは4.8%予想にまで引き下げられており、直近では別の調査会社の集計によると3%減にまで落ち込んできている状況です。
ただ、3月にはすでに米中ともに経済指標が底打ちから反転する兆候が出てきているので、マクロ・ミクロともに1-3月、4-6月と順次最悪期から好転する流れが見えてくるか、確認したいということなのでしょう。
ちなみに、債券市場ではかなり議論が分かれているようです。3月27日に米10年国債利回りが2.36%まで低下したところから、直近の2.519%まで上昇してきた過程というものが、米国景気が好転する(底入れする)ということを反映したのものか、それとも別の需給要因か、ということでもめているようです。
別の需給というのは、サウジアラビアの国営石油会社アラムコの起債デビューが控えているため。総額100億から150億ドル、本日9日に価格が決定され、11日に入札です。
資金をつくるために、米国債が売られるリスクで価格が圧迫されているのではないか、というわけです。景気底入れ期待ではないということです。つまり株は楽観的ですが、債券市場はまだ警戒している可能性が高いということです。どちらかが間違っているわけです。

今週をなんとかしのげれば、相場はアク抜けする公算が一気に高まるでしょう。
このような想定で、戦略方針はフルインベストメントのまま。
個別銘柄の選択は、今週一週間を通じて、強い銘柄が先高観測とつながっているわけですからそれを優先させるということです。
昨日の「黄金・チャンピオン銘柄解説」にはかなり多くの大三元点灯(買いシグナル点灯)銘柄が列挙されていますから、こうしたものを参考にして、週後半までなにがしぶとく残るのか、よく品定めしましょう。

【斬鉄剣~逆張りバスケット(検証実験中)】
昨日から、「斬鉄剣」と俗名をつけました。検証実験中ですから、参考程度のものです。

【巌流島】モデル~ロング。
日経CME円建ては21790円。日経平均先物夜間取引は21800円です。
昨日現物指数の終値は21761円でしたから、しっかりというところでしょうか。
昨日小幅に下げた日経平均ですから、ここは持ち合いでもなんでも堅調に推移してほしいところです。昨日先物は朝方一時200日線を突破していましたが、一過性で終わってしまいました。なにはともあれ、海外市場が軒並み200日線を突破している中で、唯一といっていいくらいで遅れている日経平均です。ここはなんとか200日線から下方乖離を拡大しないことを期待しています。

(ポジション)
【梁山泊】モデル~フルインベストメント。
今週は「月間のアノマリー」ですから、ここで週間を通じて強いという銘柄は、その後の先高観とリンクしているわけですから、選択する優先度が高いわけです。そういう銘柄を品定めしましょう。
ざっと、買いシグナル「大三元」が点灯した銘柄には、手持ちの福井コンピュータ(9790)や、最近買い入れた日本電波工(6779)など、小型が多いのですが、大型でも代金(6367)のようなものも含まれていますし、業種も必ずしもディフェンシブ・シクリカルで傾向が顕著になっているわけではありません。
かなり交雑したような物色動向でいきそうですから、チャートの強弱をよく注目したほうが良いでしょう。
サンバイオ(4592)が急反騰しているわけですが、これは投機と割り切るべきでしょう。3月1日以降空けた窓を埋めに行く動きに発展しそうですから、これを期待して参戦するのはよいですが、急反落の際に、一体どう下げたら、どう処分するのか、あらかじめ決めて(逆指値売りを設定するくらいでよい)かからなければいけません。そうした算段をつけて乗るのは投機の王道といってもいいかもしれませんが、それなしでは、ただの無謀です。
わたしは、個人の資金であれば、一部サンバイオに乗って、飛ばしてもいいくらいのつもりでやるでしょうが、人の資金を預かっている場合には以前も述べたように、半年は不参加です。移動平均線と株価が完全に収斂するまで待ちます。

【巌流島】モデル~ロング。1570の買い持ちのまま持続です。一段とドテン反対売買のシグナル点灯するリスクは潜在。3週前の終値は21627円。安値は21425円。方6週線は21338円。これらを割るようですと、ドテン反対売買を強いられ、1570売りの1357買いをしなければならなくなる。
日経CME円建ては21860円、日経平均先物夜間取引は21870円。これに対して、先週末の現物指数の終値は21807円です。週明けは取り合えずしっかりスタートを切れそう?

【斬鉄剣(逆張り用、検証実験中)】
現在13銘柄でリストアップ中。もしこのまま週足が強いままで終われば、先述のサンバイオ(4592)はこのリストに組み入れらえることになるでしょう。

201809_matsukawa

増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。
銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。

商号等:有限会社増田経済研究所/金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1069号