銘柄よりもコレを選べるようになってください。そうすれば投資が楽になります。
株式投資を行う個人投資家は、「上がる銘柄」を探すことに心を奪われます。だから、銘柄を選んでくれる情報に飛びつきます。しかし、銘柄よりももっと大切なものがあります。それは、買うタイミングです。このタイミングを計るための尺度が、今日のコラムのテーマである「地合い=環境」です。地合い=環境を見極められるようになれば、どんな、銘柄でも利益を上げられるようになります。これは、肩から力が抜ける、「楽な投資」です。
第5章 地合いが分からないから失敗する
5-3 地合いが良い時に買い、地合いが悪い時には買わない
自分の投資スタンスに合わせた地合いを認識できるようになれば、ここから先に行うことは単純になります。地合いが良いときに買い(新規買いエントリーや買い保有の維持)、地合いが悪いときには買わない(買っていた株の決済や新しい買いを手控える)ということを繰り返していきます。
行動は単純なのですが、その行動を導き出す根拠が間違っていれば、行動は間違ったものになってしまうのです。株式投資の現場で、過去から現在において多くの個人投資家が苦労し、勝てず、損失を拡大していくのは、ここに原因があるのです。あなたの投資スタンスを決めてください。それが決まって初めて、それに合わせた地合いを認識でき始め、技術や手法を磨けるようになるのです。
銘柄選択より大事なこと
株式投資家は、株式投資で成功するために、「上がる銘柄の見極め=銘柄選択」が最も大切だと思い、この情報や手法を手に入れようと躍起になっています。しかし、数千銘柄以上の購入対象銘柄の中から、将来的に暴上げしていくような銘柄を予測しようとすることには限界があることが理解できると思います。
それよりもむしろ、今、自分にとって、特定の銘柄の地合いが良いか、悪いかを見極めることの方がはるかに簡単で単純です。「上がる銘柄を探す」という意識から、「良い地合いを見極める」という意識に、少しだけ比重を移してください。そうすれば、肩の力が抜け、株式投資に余裕が生まれ、あなたのパフォーマンスが向上することでしょう。
地合いを読んで売買を行うことを、売買ルールでは「環境認識」と呼び、利益を上げている投資家には当たり前の常識です。そんな利益を上げている投資家の当たり前の常識、売買ルールを学びたい人は、私が書いた書籍「誰も教えてくれなかった 結果を出す株式投資理論」を読んで、手に入れてください。何十年も利益を上げ続けるには、ルールがないと無理です。
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