株価の動きを予想するには、特定の技術が必要です。その技術とはコレです。
なぜ株価が変動するのか、その理由を知らなければ、あなたの買いそのものに意味がないことになります。個人投資家の多くは、株価がなぜ動くかを知らないものです。それでは儲かりません。
4-2 値動きの理由を学ぶ
株式市場における値動きは、単純に見れば、「上昇」と「下落」の2 つに分かれます。この2 つの値動きは、どのような理由で形成されるのでしょうか。市場において価格の上昇は、供給に対して需要が多い場合に形成されます。逆に価格の下落は、需要に対して供給が多い場合に形成されます。これが、値動きの根本的な理由です。
しかし、実はこの先に、値動きを複雑にするもう1 つの理由があるのです。それは、投資家が、「なぜその株を欲しいと思うのか」という理由です。この理由はいろいろと考えられ、取引を行う人によって違います。1 株当たりの利益が増えると予想して株を欲しいという人もいれば、単純に割安だと判断し、株を欲しいと思う人もいます。将来的な会社の成長に期待したり、テクニカル的な理由から株を欲しいという人もいます。
つまり、値動きには2 段階の理由があります。
① 需要と供給のバランス
② 需要と供給に影響を及ばすさまざまな要因
多くの投資家は、この2 段階の要因を1 つのものとして混同して捉えているので、混乱が生じてしまうのです。値動きの理由は、シンプルに理解しなければなりません。それは、
① 株を欲しいと思うのか、要らないと思うのか
② 欲しいと思う理由、要らないと思う理由は何か
です。
ある銘柄の株を欲しいと思う人が多ければ、その銘柄の株価は上がります。その株を要らないと思う人が多ければ、価格は下がります。そしてそれぞれの理由は、無数に存在します。その理由が無数に存在する以上、すべてを知り、分析しようとするには無理があります。だからこそ、投資家は自分が判断するに足る材料を選ぶ必要があります。
すべての理由を知り、判断を下すことは不可能です。自分が利益を上げるために十分な理由を選択していきましょう。その意味において、チャートは有効です。なぜなら、そこには値動きの事実が表されているからです。ある期間に株価が上昇していれば、その現象は、その期間において、その株を欲しいと思った人が多いことを意味します。逆に下落していれば、その株を要らないと思った人が多いことを意味します。その事実のパターンや性質、特徴を知っていくことがテクニカル分析です。過去の事実を確率統計的に分析し、何らかの有利なポイントを見出すことができれば、売買の判断に十分な材料を手にすることができます。値動きの理由を知り、その利用方法を考えていきましょう。
株価の動きを予想するための技術を学びたい人は、私が書いた書籍「誰も教えてくれなかった 結果を出す株式投資理論」を読んで手に入れてください。その技術は、学んで身に着けることができるものです。

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