株式投資とは、予想で勝てないことを知っていますか?
ほとんどの個人投資家は、「株式投資とは、株価が上がるか下がるかを予想するものだ」と思っていますが、これは違います。予想など、100%当たることはないことを理解すれば、他に大切な準備があることなど明らかです。それを知り学びましょう。
第1章 株式投資に対して無知だから失敗する
1-1 何に対する無知なのか?
個人投資家の中には株式投資を、単に将来的な株価を予測したり当てたりする、いわゆるギャンブルのような「予測・当てもの」だと思っている人が多いようです。それゆえ、株式投資を始めるにあたり、知識や理論を習得する努力をせず、たまたま入手した材料や情報をもとに予測し、取引を始めてしまいます。これが、そもそもの間違いなのです。歴史的に見て、資産運用の世界で大成功を収めた投資家は、当てものとして資金を増やしたわけではなく、確立された投資手法や技術、大局を観る力によって資金を増やしてきたのです。
では、株式投資における個人投資家は何に対して無知なのかを確認してみましょう。そもそも株式投資とは、株式市場において投資家が何らかの銘柄の株を売買することで完結します。つまり、株式投資で知るべきことは、売買の中に表れていることになります。これを分析すると多くの個人投資家に欠落している知識は、以下の3点に集約されます。
① 株式市場という環境、あるいは売買対象となる企業・銘柄の知識
② 実際の売買方法に関する知識
③ 売買を行う自分自身の投資に対する考え方
この3 つが、株式投資を構成する要素のすべてです。この3つの要素を一連の流れとして確認すると、次の図のようなイメージになります。
つまり、市場を知り、売買(行動)の方法を知り、自分自身を知らなければ、株式投資で利益を上げることはできないことが分かります。
孫子の『兵法』には、こうした格言があります。
「彼を知り己を知れば百戦して殆あやうからず」
「敵と味方の情勢を熟知すれば、たとえ百回戦ったとしても敗れることはない」という意味です。これを株式投資に当てはめて考えると、投資家が対峙するものは市場であり、彼=市場となります。市場のことを知り、売買(行動)の方法を知り、自分のことを知ることで、何度戦っても負けないという状態に近づけるのです。だからこそ、私たち個人投資家も、大成功を収めた先人に倣い、知識や理論を習得し、自分の投資手法や技術を身に付けていく必要があるのです。
つまり、株式投資で失敗する投資家は、単に株式投資を予測・当てものと決めつけ、市場をも知らず、自分をも顧みず、そして売買(行動)の方法も知ることなく、失敗するべくして失敗しているのです。
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