毎年利益を上げたいですか?最初からそれは無理です。その理由はこれです。
「投資成績の評価期間」 こんな言葉は、聞いたことがないと思います。不思議なことに、このことについて話す人は、ほとんどいません。しかし投資を続けていく上で、これは非常に重要な考え方であり、慎重に考える必要があります。
投資成績の評価期間というのは、その投資家が行っている投資手法や戦略、ルールが、利益を生むか、損失に終わるかを、どのくらいの期間で評価するのが適切なのかという意味です。
どんな手法や戦略、ルールも、1回の売買で評価することはできません。上にも書いたように、この考え方が市場に浸透していないので、個人投資家は誤解と妄想のままで損をしてしまいます。
毎月利益を上げたい、最低でも毎年確実に利益を上げたい、こんな風に個人投資家は思います。しかし毎年利益を上げられる投資家は、市場の0.1%以下だと思います。つまり1000人に1人。
そうではなく、市場の1000人の投資家のうちで、99人の投資家は、ある年に損をしたとしても、その前後でそれを上回る利益を上げ、投資期間全体で考えれば利益です。
毎年利益を上げるのは困難であり、毎年利益を上げられなくても大丈夫です。ましてや毎月利益を上げるのは、さらに至難の業です。無理にそこを目指すあまり、1000人の投資家のうちの900人が損をしてしまいます。
私が言う、投資成績の評価期間とは、そのような意味です。売買回数で言えば、同じ戦略や手法、ルールで100回は終わった後で評価したいところです。投資の期間で言うと、3年から5年くらいかけて、しっかり右肩上がりに資金を増やせれば良いと思います。
このくらいで評価すれば、生涯のうちで何回転も資金は増え続けます。根拠もなく毎年利益とか、毎月利益とかを求めないでください。利益を上げるのには、時間がかかるものです。
その時間を短くしていくことが、投資の技術や腕の向上です。これにも時間がかかります。まずはゆっくりと着実に利益を上げる。ここを目指しましょう。そうすれば投資で成功し、本当に資金や資産を増やすことができます。
時間をかけて投資の力をつけて、いつか毎年利益を上げられるようになりたい人は、私が書いた書籍「誰も教えてくれなかった 結果を出す株式投資理論」を読んで、本物の株式投資を学び始めてください。学び続ければ、いつか毎年利益を上げられるようになります。

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