トレンドは移動平均線で分かります
先日開催した株式投資スクールで、参加者の一人から、トレンドが分からないという質問がありました。この質問に対して、最も分かりやすく答えるとすれば、トレンドは移動平均線で分かります。
移動平均線はその向きがトレンドの向きを表し、短期線が長期線の上に位置していれば、アップトレンドを表します。逆に短期線が長期線の下に位置していれば、ダウントレンドを表します。
移動平均線を使ってトレンドの認識法を理解すれば、チャートの中でトレンドのスタートや継続、終了を判断することができます。
つまり〇月〇日にアップトレンドが始まり、□月□日にアップトレンドが終わった、という風に分かるのです。次の問題は、移動平均線には変数と呼ばれる期間の設定があり、どの変数の移動平均線を使うのか、という点です。
株のチャートには一般的に25日線と75線が表示されていることが多いと思います。さらに短い5日線や200日線が表示されていることもあります。このうちどれを使えばいいのかと、初心者や初級者は迷い、悩みます。
この疑問に答えはなく、「あなたが何のために、何日の移動平均線を使うか」と選択しなければいけません。それぞれの変数は短く小さいトレンドから、長く大きいトレンドまで、様々なトレンドの可能性を示唆します。そしてどの変数の移動平均線を使っても、100%トレンドが分かることなどありません。
トレンドを巡る相場の格言に「頭とシッポはくれてやれ」というものがありますが、胴体だけを狙って、全てを獲れるものではないのです。もう1つ加えて言えば、週足や月足の移動平均線では、さらに長く大きいトレンドが見えてきます。
これらの選択肢の中で、あなたがどんな目的のために、どの移動平均線を使うのか、その見方と使い方を知れば、移動平均線はあなたにトレンドを教えてくれます。そしてそのトレンドに乗れば、あなたの資金は増えます。Trend is friend.なのです。
トレンドが分からない人は、移動平均線でトレンドを認識してください。移動平均線が分からない人は、勉強してください。それはとても具体的な作業で、
今日から始めることができます。作業の先に利益があるのです。
私の著書では、上記移動平均線の見方と使い方に関して、もっと詳細に具体的に解説しています。移動平均線でトレンドを判断したい人は、私が書いた書籍「誰も教えてくれなかった 結果を出す投資理論」を読んで理解してください。

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