サンバイオ<4592>暴落のカラクリ

2019/02/08

東証マザーズ市場のサンバイオ<4592>が、1/29終値から暴落しました。1/29終値が11,710円で、1/30からストップ安を開始、途中拡大ストップ安を含めて4日連続のストップ安張り付き、2/5に初めて取引が成立し、2/5の安値は2401円でした。11,710円から2,401円への下落率は-79.5%、たったの5営業日で約8割を飛ばす、文字通りの暴落でした。

 

サンバイオ<4592> 日足チャート

0208サンバイオ日足

チャート出所:「株の達人」

 

しかもこの暴落は、途中に4日連続のストップ安張り付きを形成しましたので、この間、買いの投資家はほとんど逃げることができずに強制的に損失が拡大しました。この暴落のカラクリについて考えてみます。

 

本来的に株価とは、その企業が将来上げる利益を現在の価値に換算したものという理論的な裏付けがあります。簡単に書くと、将来利益を拡大すれば株価は上がる。

 

サンバイオ<4592>は2015年4月にマザーズ市場に上場し、2015年1月期こそ利益を上げたものの、その後赤字となり、2018年1月期まで減収・減益を続けています。

 

サンバイオ<4529>業績推移

0208サンバイオ業績推移

出所:「株の達人」

 

しかし株価を見ると、2016年2月の安値684円から2018年1月の高値12,730円まで、わずか2年10か月で18.6倍まで上昇しています。昨年2018年末は、米国や日本の株式市場が暴落に見舞われた散々な一年でしたが、その逆境下でもこの銘柄は、10月安値3,150円から1月高値12,730円まで、わずか3か月で4倍に上昇しています。万年赤字会社の株価が、驚くような急騰劇を演じたのです。

 

これはひとえに投資家の期待先行による買いの過熱であり、買いが買いを呼び暴騰したと考えられます。市場では時に暴騰相場が、3段階で上昇スピードを加速し、最後に急落するというパターンを演じます。

 

サンバイオ<4592> 週足チャート

0208サンバイオ週足

チャート出所:「株の達人」

 

2017年に暴騰を演じたビットコインにも、この3段階の加速による暴騰・急落の様子が確認できます。

 

ビットコイン 週足チャート

0208ビットコイン

チャート出所:「Trading View」

 

今回のサンバイオ<4592>においても、この投資家の期待の過熱による急加速の暴騰が現れ、最後に米国での治験のつまずきという、投資家の期待をつぶす事実が露呈し、それまで圧倒的に積み上がっていた買いのエネルギーが、全て失望の売りのエネルギーに変わった事で、暴落が形成されました。

 

この値動きは、約400年前にオランダでチューリップバブルが発生してから、各市場で様々な銘柄で確認されてきました。最終的に市場の価格は、本来の価値に収束しようとする性質を持っており、2018年1月に買われ過ぎによる高値の更新を続けた株価が、一旦調整された暴落となりました。

 

投資家が行うことは、自分が投資している銘柄や通貨の実態を知り、資金管理を行った上で、エントリーとエグジットのポイントを事前に準備することです。一部の市場では、今回のようにストップ安張り付きにより損切りが強制的に拡大されることがあるのも事実です。これも踏まえて資金管理を行わなければ、市場で生き残り、利益を上げていくことはできないのです。

 

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この記事を書いている人

松下 誠
投資家を育てる専門家。これまで累計3万人に本物の投資を教育してきた。
セミナー講師として登壇した回数は過去200回以上。参加者は「とてもわかりやすい」「今まで誰も教えてくれなかった理論を教えてくれる」「甘い自分を律してくれる」とセミナーは毎回好評を評している。

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