東海カーボン<5301>急騰・急落、チャートの重要性が嫌と言うほど分かります

2019/06/12

 

東海カーボン<5301>は2016年8月安値236円から上昇を開始、2018年6月高値2,373円まで僅か1年10か月で約10倍まで急騰しました。この間、出来高は順調に拡大を見せており、多くの市場参加者が買いを重ねることにより、株価上昇が果たされたことが分かります。

 

東海カーボン<5301> 月足チャート

0610東海カーボン月足

チャート出所:「株の達人」

 

この急騰の背景には、2017年12月期の前年比600%以上、2018年12月の前年比400%以上の経常利益の急拡大がありました。利益の拡大が、直接評価される形で株価が急騰したのです。

 

東海カーボン<5301> 収益の変化

0610東海カーボン収益変化

画像出所:「株の達人」

 

しかし2018年12月期前年比400%以上の経常利益拡大への途上である6月に、高値2,373円をつけた後、株価は高値を切り上げることができず下落に転じ、2019年6月安値1,017円まで57%以上の下落を見せています。2018年6月高値近辺で買った投資家にとっては半値以下まで下落しており、急落と言えます。上記で確認したように、2018年6月高値に向けて出来高が拡大したことを考えると、急落により損失を被った投資家は多数に上ると推察できます。

 

この東海カーボン<5301>の急騰・急落では、ファンダメンタル分析だけではなく、テクニカル分析が非常に重要であることが分かります。

 

従来株価が短期間に10倍以上まで上昇するのは明らかに大相場であり、大相場形成の段階で上昇スピードが3段階に加速することが市場ではよく見られます。しかし今回の東海カーボン<5301>の上昇では、いきなり2段階で急加速により急騰しており、それだけ異常な上昇だったと考えられます。

 

東海カーボン<5301> 月足チャート 上昇加速の様子

0610東海カーボン月足加速

チャート出所:「株の達人」

 

また利益の拡大が続く中で高値を切り上げられなくなり、それに合わせるように出来高も縮小、買いのエネルギーが減少したことが分かります。最後に、2018年10月26日週に、週足におけるサポートラインを割り、同時に前回8月17日週安値を切り下げることでダウントレンドを決定づけており、ここからは積りに積もった買いエネルギーの戻り売りによりダウントレンドを継続しています。今のところ、この下落はどこで止まるかは分かりません。

 

東海カーボン<5301> 週足チャート

0610東海カーボン週足

チャート出所:「株の達人」

 

投資家は、期待や予想だけで値動きに飛び乗るのではなく、買いに入るためのファンダメンタルとテクニカルの両方の条件が揃った時にだけ買い、それが破綻あるいは変化した時には売るというルールを準備して売買を行う必要があります。今回の東海カーボン<5301>もチャート的には、典型的な値動きの1つに過ぎなかったと言えます。

 

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この記事を書いている人

松下 誠
投資家を育てる専門家。これまで累計3万人に本物の投資を教育してきた。
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