5月のユーロ圏景況感指標と当面のユーロ相場について

2016/05/26
  1. 5月のIFO企業景況感指数は前月比+1.0ポイントでした。内需系を中心に2月以降回復しています。
  2. 各種景況感指標は動きにバラつきがあります。緩やかな景気回復の下で方向感は一定していません。
  3. 金融政策は当面様子見、米利上げの方向性は変わらず、ユーロは対円で小動きが続きそうです。

全体として景況感は改善に向かいつつある

5月25日、独IFO研究所が5月の企業景況感指数を発表しました。前月比+1.0ポイントの107.6でした。内訳となる現況指数は同+1.0ポイント、期待指数は同+1.1%と、足元、先行き双方で景況感は改善しました。主要業種別では小売業、建設業、卸売業が大きく上昇、製造業の上昇幅はやや小さく、ドイツは内需系を中心に景況感が改善しています。

一方、ユーロ圏全体の景況感指標では、製造業PMI(購買担当者景気指数)が前月比-0.2ポイント、ZEW景況感指数(期待)は同-4.7ポイント、センティックス経済信頼感指数は同+0.5ポイントとバラつきがあります。ZEWからみると、景況感は底堅くなってきていると見られます。

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当面はユーロ安・ドル高傾向が対円相場の動きを相殺

ユーロ相場は、6月の米利上げが取り沙汰される中で対ドルではやや弱く、月初の1ユーロ1.15ドル台から1.11ドル台へ下落しています。

対円では当面小動きの展開が予想されます。ユーロ安・ドル高が進行する一方で、ドル高・円安が進行しつつあるため、当面、ユーロ・円相場は小動きの展開になると予想されます。日本が追加金融緩和に踏み切ればやや円安に振れる局面もあると思われます。

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