ユーロ圏の9月景況感について

2019/09/25
  1. ユーロ圏の9月景況感指標は、動きにややバラつきは見られるものの、全体としては依然弱い状況です。
  2. 在庫環境悪化が止まった感がありますが、企業生産は引き続き抑制方向にあり、景気押し下げ要因です。
  3. 世界的な金融緩和を受け、企業景況感は年明け後に最悪期を脱し、生産活動は底打ちが期待されます。

市場参加者の悲観はやや後退

ユーロ圏の9月景況感は、指標によって動きにバラつきが見られるものの、依然としてかなり弱い状況です。23日にIHS Markitが発表したPMI(総合)は、前月比-1.5の50.4と、比較的大きな低下でした。製造業、サービス業共にほぼ同幅低下し、景況感の冷え込みが非製造業にも及んできた感があります。一方、24日にCESifoが発表したドイツ企業景況感指数(ifo指数)は同+0.3の94.6(2015年=100)と小幅上昇でした。在庫環境の悪化が止まった感があるものの、企業生産は引き続き在庫削減のために抑制方向にあり、期待指数は同-0.5となり、先行きに対する慎重な姿勢が続きます。

なお、ZEW指数(期待)は前月比+21.2の-22.4と急上昇でした。また、センティックス経済信頼感指数(総合)も同+2.6の-11.1と上昇しました。世界的に金融緩和が進み、ECB(欧州中央銀行)も利下げ、量的緩和などの金融緩和に踏み出す中で、市場関係者がユーロ圏景気に対する先行き悲観をやや後退させた形です。

※ZEW指数:ドイツの調査機関ZEW(欧州経済研究センター)がアナリスト、機関投資家、市場関係者に対するアンケート調査を基に算出  ☆センティックス経済信頼感指数:ドイツの調査会社センティックス社が個人投資家、機関投資家に対するアンケート調査を基に算出


景気重視の政策姿勢が中長期的にはユーロに追い風

ユーロ相場は引き続き鈍い動きです。貿易伸び悩みへの不安感、英国のEU(欧州連合)離脱難航などから、ユーロ圏の景気に対する先行き不透明感が払拭できない状態です。

9月12日、ECB(欧州中央銀行)が、利下げ、量的緩和再開などの金融緩和に踏み切りました。これは、向こう数ヵ月間はユーロ相場の頭を抑える要因になると思われますが、一方で先行き景気を押し上げることにつながり、中長期的にはユーロに追い風になると期待されます。

アムンディ・マーケットレポートはこちら

http://www.amundi.co.jp/report/list.html

アムンディ・ジャパン株式会社
アムンディ マーケット・レポート   アムンディ・ジャパン株式会社
グローバル経済、金融政策、マーケットなどの動向、展望を、投資家の皆様に向けてタイムリーに分かりやすく解説します。本体であるアムンディ・パリからの経済、市場等の見通しも随時ご紹介します。
当資料は、アムンディ・ジャパン株式会社(以下、弊社)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。当資料は法令に基づく開示資料ではありません。当資料の作成にあたり、弊社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に記載した弊社の見通し、予測、予想意見等(以下、見通し等)は、当資料作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また当資料に記載した弊社の見通し等は将来の景気や株価等の動きを保証するものではありません。

アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ