AM One「柏原延行」の Market View #68 金融政策正常化の新興国への影響は?

2017/08/14

皆さま こんにちは。

アセットマネジメントOneで調査グループ長を務めます柏原延行です。

ダウ工業株30種平均が、8月7日まで10日連続で続伸したことにみられるように、米国の株式市場は堅調に推移しました(地政学リスクには注意)。この堅調推移の背景には、「①企業収益は好調に推移」、「②景気は一定程度堅調ではあるものの加速感があるとまでいえず、金融政策の正常化のペースは緩やか」、「③物価は安定的に推移するとの見方が大勢で、長期金利の上昇懸念が小さい」という(いわゆる)ゴルディロックス(熱くも冷たくもなく丁度いい)な環境が背景にあると考えていることは従来からお伝えしてきた通りです。

国際通貨基金(IMF)が7月24日に発表した世界経済見通し(2017年7月)をみても、2017年の経済成長率予想は、1年前と比較して、わずかながらも上方修正されています。内訳をみると興味深いことに、トランプ政権の経済政策進捗への期待感の後退などを受けて、米国が2.5から2.1%に大きく下方修正されているにもかかわらず、我が国が0.1から1.3%へ、ユーロ圏が1.4から1.9%に大きく上方修正されていることがわかります(図表1)。

米国の好調という一本足から、各地域に支えられる成長に推移してきていることは、世界経済の相互依存性が高まる中でも、地域的な分散の結果、経済成長の安定性が増したと評価することが自然だと考えます。

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