イエレン議長も懸念している米国経済の不安材料

2014/05/19

住宅着工件数 4月 107.2万件  市場予想 98.0万件  前月 94.7万件(上方修正)
NAHB住宅市場指数 5月 45      市場予想 49  前月 46(下方修正)
※住宅着工件数および建設許可件数はいずれも年率換算・季節調整済

■住宅市場にもようやく春の訪れ?
16日に米国商務省が発表した4月の住宅着工件数は、年率換算107.2万件と市場予想(98.0万件)を上回り、前月(94.7万件)から大きく改善した(グラフ参照)。

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着工件数の中身を見てみると、一戸建ては前月から0.8%増とほぼ横ばいなのに対し、集合住宅は約40%増と集合住宅の増加が全体の増加を牽引している。集合住宅の着工件数は一戸建ての着工件数よりも振れが大きく、今回の発表内容が住宅市場の正確な需要を示しているか不安視する指摘もある。ただ、一戸建ての着工件数も、昨年1年間の平均を上回っており、特段弱い内容ではない。

この冬に米国を襲った寒波によって、各種経済指標は低迷した。労働市場や個人消費など、重要な指標は一足先に概ね改善したものの、2月・3月分の住宅関連指標は昨秋の水準に及ばなかった。

イエレンFRB議長は5月7日に行った議会証言において、「今年に入ってからの住宅市場の戻りは鈍く、注視する必要がある」という趣旨の発言を行っており、警戒感を強めていた。ただ、住宅着工件数がここへ来てようやく昨年10-12月期の平均(102.5万件)を上回るまで回復したことで議長も少しは胸をなでおろしているかもしれない。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕
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