泉州電業(9824)反転攻勢の顕在化

2026/07/06


業界トップクラスの電線総合商社である泉州電業では、短期的な業績動向が調整局面から回復局面へ移行する過程が顕在化している。同社の売上高は、得意先別では「電材」、「電設」、「直需」に、商品別では「機器用・通信用電線」、「電力用ケーブル」、「汎用被覆線」、「その他電線」、「非電線」に分類される。2025年10月期においては、「直需」に帰属する半導体製造装置向けや工作機械向けなどの需要回復が遅れていたことに加えて、商品別で「電力用ケーブル」を中心とする建設向けにおいても、資材高騰や人手不足などによる工期の遅れに伴い販売数量が伸び悩んでいた。一方、2026年10月期第2四半期累計期間(11-4月)においては、「直需」における需要回復に加えて、電線の主原料である銅の価格高騰が「電力用ケーブル」などの売上高を押し上げ、増収・増益での着地が実現している。また、同社は2026年10月期に対する会社予想を上方修正しており、中期経営計画の最終年度である2027年10月期に対して掲げる経営数値目標の達成に向けての着実な進捗が認められる。今後に向けては、収益性が相対的に高い「直需」や、銅価格の変動を受けにくい「非電線」の売上高構成比を引き上げていくことに加えて、株主還元の強化も推進し、持続的な成長と資本効率の向上を目指す方針である。

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