日本動物高度医療センター<6039>分院開設をベースに収益成長が続く

2018/12/03

分院開設をベースに収益成長が続く
ベーシックレポート
㈱ アイフィスジャパン   杉山 勝彦

民間で唯一の犬・猫向け高度医療施設
一般の動物病院では対処が困難な重篤の患者動物(犬と猫)に高度医療を施す二次診療施設の運営会社。CTやMRIなど人間用の先進医療機器を駆使し、専門的な知見と技術を持つ獣医師による年中無休の診療を特徴とする。このような民間の二次診療施設は国内では同社のみ。
高度な診療に集中するため、患者動物は、連携する動物病院からの紹介に限定し、治療後は紹介先の動物病院に戻すという一貫した治療システムを採用している。18年9月末現在、連携病院は3,435病院で、全国の小動物病院の29%に達する。

診療件数は順調に拡大
犬猫の飼育頭数は減少傾向にあるものの、逆に、高齢化が進んでいること、ペット保険への加入が伸びていること、などから重篤患者動物に高度医療を施そうというニーズは急速に拡がっている。事実、09年3月期から18年3月期に至る9年間の総診療件数の伸びは年率10.8%に達する。基本的には、初診件数の増加が再診の累積的な増加につながり、総診療件数を押し上げるパターンが機能しているおり、同社の診療活動の拡大に大きな問題は見当たらない。

収益の最大の変動要因は分院開設
診療件数やコストの最大の変動要因は分院の開設である。分院開業により、その後の売り上げが大きく伸びる一方、獣医師や看護師の採用による人件費、高額医療設備の導入による減価償却費などが一時的に収益の圧迫要因になる。ちなみに、期末近くに東京病院が開業した18年3月期は、費用が膨張し、連結決算の採用を開始した13年3月期以来、初の減益決算を余儀なくされた。ただ、その後は期待通りにV字回復基調にあり、収益の基礎成長力に大きな不安はないと考える。

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