エイジア<2352>1Qは出遅れ感あるが、案件進捗につれ挽回する見通し

2018/09/11

1Qは出遅れ感あるが、案件進捗につれ挽回する見通し

リサーチノート
(株)QUICK 前田  俊明

アプリケーション事業は大型案件の反動減などが響く
19/3期1Qの連結業績は売上高が前年同期比5%増の3.7億円、営業利益は同9%減の62百万円。コンサルティング事業が好調で増収を確保したが、主力のアプリケーション事業は力強さに欠けた。中長期的な成長に必要な製品開発などに人員を投入しており、積極的な採用を通じて人員増強を進めていることから、人件費の負担増を吸収し切れなかった。アプリケーション事業は売上高が同1%減の2.9億円。好採算のクラウドサービス(ネット経由型サービス)は月額課金の継続収入が底堅く推移したものの、サービス提供時に獲得する初期費用が前年同期の大型案件の反動で減少。ライセンス保守で一過性の契約が終了したことも響いた。ただ、ライセンス販売が順調に推移し、事業全体では微減収にとどまった。コンサルティング事業は売上高が同33%増の77百万円と好調。メールコンテンツ企画・制作を主体としたコンサルティングサービスが堅調に推移したほか、Web制作を主としたデザインサービスが大幅に伸びた。子会社FUCA(フーカ)はWebの戦略提案から入る営業施策、体制構築が奏功し、FUCA単体では4割増収だった。

「WEBCAS Auto Relations」の次期バージョンは今秋の販売開始に目途
製品開発では、主力製品マーケティングオートメーション「WEBCAS Auto Relations」の次期バージョン(Ver3)開発が佳境を迎え今秋の販売開始に目途が付いた。既に次バージョン(Ver4)の仕様検討にも着手しており、LINE連携配信、DM連携配信の機能を組み込む方針。QUICK企業価値研究所は「WEBCAS Auto Relations」について、19/3期への収益貢献は限定的と想定し、20/3期からの収益貢献に期待している。

1割増収、2割営業増益の通期予想を据え置き
当研究所は1割増収、2割営業増益の19/3期通期業績予想を据え置く。1Qは出遅れた印象を受けたが、アプリケーション事業は各種案件が進捗していることから下期に掛けて納品する案件が増える見通しで、徐々に挽回すると判断した。アプリケーション事業の収益が上向くことで人件費などの増加を吸収する見通し。成長加速に向け人員増強により開発体制は充実している。アプリケーション事業に比べ収益性が劣るオーダーメイド開発事業を戦略的に縮小するなど、メリハリの利いた経営資源の配分も評価できる。新製品の開発、バージョンアップなどを通じて製品の競争力を高めることで、20/3期も高成長が続く見通し。

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