沢井製薬<4555>国内低調も米社の寄与で1Qは順調なスタート

2018/09/07

国内低調も米社の寄与で1Qは順調なスタート
リサーチノート
(株)QUICK   真下  弘司

米社の貢献で1Qは11%営業増益
19/3期1Qの連結業績(国際会計基準:IFRS)は、売上収益が前年同期比19%増の453億円、営業利益は同11%増の73億円、金融収益の減少等から純利益は同6%減の53億円となった。国内が堅調に推移したほか、17年5月末に連結子会社化した米アップシャー・スミス・ラボラトリーズ(USL)社の寄与もあり2割近い増収。USL社の貢献で2桁の営業増益。セグメント別にみると日本は売上収益が同5%増の353億円、営業利益は同17%減の60億円。国内ジェネリック医薬品(後発品、以下GE)市場は18年4月の薬価引き下げ(薬剤費ベースで7.48%の引き下げ、同社は13.6%の引き下げ)の影響は受けたが、同時に実施されたGEの使用促進策の効果でGEの需要が伸長。同社でも新製品および15年以降発売の製品群が薬局向けに堅調に推移したが、薬価引き下げの影響で減益。主力品が堅調に推移した米国は売上収益が100億円(前年同期は45億円。17年6月の1カ月分)、営業利益は13億円(同6.3億円の損失)だった。

会社計画・当研究所予想とも変更なし
19/3期通期の連結業績に関して会社は、売上収益が前期比3%増の1725億円、営業利益は同8%増の240億円を計画。1Qの業績は通期計画に対する進捗率は売上高が26%、営業利益は31%になる。利益は計画に対して高い進捗だが、2Q以降の事業環境が不透明であるとして期初公表の計画を据え置いた。セグメント別の業績見通しは、日本は売上収益が同1%増の1366億円、営業利益が同3%減の213億円、米国は売上収益が同8%増の359億円、営業利益が同8.9倍の27億円。USL社の通期寄与で増収・増益の見通し。
QUICK企業価値研究所予想も据え置く。当研究所予想の19/3期通期の連結業績は、売上収益が前期比3%増の1730億円、営業利益は同10%増の244億円。続く20/3期は売上収益が同4%増の1800億円、営業利益は同7%増の262億円を予想する。19/3期は18年4月の薬価引き下げの影響で日本は苦戦を見込むが、USL社の通期寄与から増収・増益を予想。20/3期は薬価引き下げの影響が一巡、日本の回復とUSL社の安定した成長を見込み増収・増益を予想する。

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