インフォメーション・ディベロプメント<4709>1Qは一過性の費用を吸収し営業利益3.4倍

2018/08/31

1Qは一過性の費用を吸収し営業利益3.4倍
リサーチノート
(株)QUICK   前田  俊明

ソフトウエア開発事業は公共系の大型案件を受注
19/3期1Qの連結業績は売上高が前年同期比24%増の66億円、営業利益は同3.4倍の4.0億円。システム運営管理事業、ソフトウエア開発事業ともに伸長した。費用面では、18年1月に子会社化したフェスの本社移転費用(7月23日移転完了)、ソフトウエア開発にかかる製品保証引当金(検収済みソフトウエア開発案件での無償保証契約や瑕疵担保責任に対する保証費用)、のれん償却費がかさんだ。一方、案件管理の強化による生産性向上、不採算案件の発生防止に取り組むとともに、収益性向上に向けた営業努力などの各種施策が奏功、大幅な営業増益となった。事業別売上高では、システム運営管理は同29%増の41億円。フェスが大幅増収を後押しするとともに、既存事業も堅調に推移。既存事業ではプラットフォーム開発業務は金融系が振るわなかったが、運営管理業務は金融系の既存顧客の深耕により伸長した。ソフトウエア開発は同15%増の23億円。公共系の大型案件を受注し、金融系や運輸系の大型案件が収束した影響を補った。その他は同30%増の3億円。セキュリティ製品の販売が増加したことに加え、コンサルティングや海外現地法人も伸びた。

19/3期予想は上振れ期待が大きいが今回は様子見
QUICK企業価値研究所は1Q業績について、売上高は想定内(の中では上の方)、営業利益は期待以上だった。ソフトウエア開発事業が高い伸びを示し、システム運営管理事業はフェスの貢献だけでなく、既存事業も堅調に推移した。フェス絡みの移転費用、製品保証引当金といった一過性の費用負担がありながらの大幅増益であり、収益性が向上している。半面、検収済み案件の追加費用はネガティブな印象。当該案件は引当金の範囲内で収束すると想定しているが、懸念は残る。当研究所は19/3期通期の連結業績予想を据え置く。事業環境もよく上振れ期待は大きいが、今回は様子見としたい。
前期比では、主な顧客業種である金融機関は大型案件の一巡などから伸び悩むと想定するが、引き合いが強まっている他の顧客からの受注拡大を見込む。フェスが通期寄与するシステム運営管理事業が2割増収で全体を牽引し、ソフトウエア開発事業も公共系の顧客向けなどに伸長する見通し。売上高、営業利益ともに過去最高の更新が続く見通し。

 

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