AOI TYO Holdings<3975>需要拡大背景に、先進的取り組みで来期は営業増益へ

2018/08/10

需要拡大背景に、先進的取り組みで来期は営業増益へ
ベ ー シ ッ ク レ ポ ー ト
(株)QUICK  清水 康之

テレビ CM 制作大手の AOI Pro.と TYO の共同持株会社
テレビ CM 制作大手の AOI Pro.とティー・ワイ・オーが経営統合に伴い 17 年 1 月に設立した共同持株会社。経営統合により業界トップに躍進。「広告映像制作事業」を主力に、「ソリューション事業」では、広告主との直接取引による複合的なメディア展開や、動画を活用したウェブプロモーションなど支援する。

中核事業では採算重視の営業管理体制の構築を目指す
事業戦略の基本方針は、「広告映像制作事業」の安定成長と、「ソリューション事業」ならびに「海外事業」の拡大。「広告映像制作事業」では、従来の CM 制作で大きな成長が見込み難く、テレビ局への CM 納品オンライン化で好採算のプリント(記録媒体への複製業務)売上の減少が見込まれるなか、売上規模よりも採算重視の営業管理体制を構築。プリントレスの時代においても利益が確保できる組織づくりを目指す。一方、「ソリューション事業」では、広告主との直接取引や動画コンテンツマーケティング支援などに加え、VR(仮想現実)等のコンテンツ制作やそれを視聴した被験者の生体反応を収集・分析し、その結果を反映したストーリー設計などにも注力。成長領域と位置づけ投資、育成している。「海外事業」では、M&A(合併・買収)も活用し、東南アジアでの事業拡大を狙う。21/12 期に、ROE12%以上、EBITDA80 億円が目標。

「ソリューション事業」と「海外事業」が牽引へ
QUICK 企業価値研究所では、18/12 期の連結業績を売上高 685 億円(前
期比 3%減)、営業利益 40 億円(同 13%減)、続く、19/12 期の連結業績を売上高 725 億円(同 6%増)、営業利益 44 億円(同 10%増)と予想選別受注やプリント売上の減少で「広告映像制作事業」の減収は続くが「ソリューション事業」や「海外事業」が牽引し、19/12 期には全体で前期比増収に転じるとみる。利益面では、プリントレスの影響や成長領域への先行投資が重いが、選別受注の進展や注力領域の成長などで来期には利益率も回復してこよう。

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