サンセイランディック(3277・JASDAQ スタンダード)

2012/06/19

底地の流動化を手掛けるユニークな不動産会社
ベーシックレポート
㈱ティー・アイ・ダヴリュ 堀部 吉胤

住居系の底地の流動化などのニッチ分野に特化
旧借地法に基づく住宅の底地の流動化を中核事業とする不動産ソリューション・プロバイダー。相続発生などに絡んで底地を仕入れ、権利関係を調整後、主に借地権者に販売する。流動性が低い底地の取扱を専業にする不動産会社はほかになく、底地の取扱でシェアトップ。このほか、老朽化した木造アパートなどの借家権付土地建物(居抜き物件)を取得し、賃貸借契約を合意解約した後、完全所有権として販売する事業などを手掛ける。

12/12期業績は端境期になる見込み
11/12期はバルクで取得した超大型の底地案件の販売に時間がとられ、仕入れが低調になったため、12/12期業績は端境期になる見込み。1Q(1-3月)の経常利益が▲1.2億円と赤字スタートとなったのは、こうした理由によるもの。仕入れの平準化を図るため2012年1月の組織改編により仕入れと販売部隊を分離したが、現場の混乱から1Qの仕入れは引続き低調だった。下期から業績が回復する計画だが、今期業績に寄与するのは8月頃の仕入れ分までとなるため、足元の仕入れ状況からみて、今期業績は下方修正の可能性が高いだろう。

税制改正が追い風になり、中期的に安定成長が見込まれる
12/12期業績は一旦落込むとみられるが、13/12期業績はその反動でV字回復となり、その後は再び安定成長軌道に乗るとみられる。安定成長が見込まれる要因として、①底地取引は景気の影響を余り受けない、②相続税の課税強化(基礎控除額の引下げなど)が予定されており、仕入れ面において追い風になる、③株式上場による知名度向上などにより、仕入れ情報チャネルの拡大、多様化が期待される、などが挙げられる。

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