ファーマライズホールディングス<2796> 調剤薬局事業がけん引し業績順調

2018/04/24

調剤薬局事業がけん引し業績順調
リサーチノート
(株)QUICK 真下  弘司

診療報酬・薬価改定の影響が一巡、3Q 累計の営業利益は3.5 倍
18/5 期3Q 累計の連結業績は、売上高が前年同期比8%増の409 億円、営業利益は同3.5 倍の9.5 億円となった。調剤薬局事業を中心に既存店が順調に推移したほか、前期に開局・取得した店舗の寄与もあり増収。利益面では物販事業は引き続き採算改善の途上にあるものの、調剤薬局事業の収益改善から大幅な増益を達成。通期会社計画に対する進捗率は売上高が75%、営業利益は94%になる。
セグメント別にみると調剤薬局事業は売上高が同7%増の324 億円、セグメント利益(全社費用等控除前営業利益)は同2.2 倍の11.9 億円。16 年4 月の診療報酬および薬価改定の影響が一巡、技術料が着実に増加したことに加えて、3Q はインフルエンザの流行等による処方せん枚数の増加が寄与した。物販事業は売上高が同11%増の71 億円、セグメント損益は1.9 億円の損失(前年同期は2.2 億円の損失)。薬ヒグチ&ファーマライズにおける不採算店舗の閉鎖など収益改善策を進めたが、コンビニエンスストアおよびドラッグストアが依然採算改善の途上にあり損失を計上。

会社計画・当研究所予想とも変更なし
18/5 期通期の連結業績に関して会社側は、売上高が前期比3%増の546 億円、営業利益は同2.3 倍の10.1億円を計画。3Q までの業績は概ね想定通り推移しているとして期初公表の計画を据え置いた。4Q の業績は18 年4 月の診療報酬・薬価改定(実質的な調剤技術料のマイナス改定と薬価引き下げ)の影響で業績の低迷が避けられない見通し。
QUICK 企業価値研究所予想も据え置く。当研究所予想の18/5 期通期の連結業績は、売上高が前期比3%増の548 億円、営業利益は同2.4 倍の10.4 億円。続く19/5 期は、売上高が前期比3%増の564 億円、営業利益は同2%増の10.6 億円を予想する。18 年4 月の診療報酬・薬価改定において特定の医療機関からの処方せん集中率が高い保険薬局に対する調剤基本料の引き下げ(いわゆる門前薬局の評価の見直し)など想定よりも厳しい改定が実施されたが、かかりつけ薬局化の推進や地域医療、後発品に積極的に取り組むことで増収・増益基調が続くとの見方を維持する。18 年7 月発表予定の18/5 期通期の業績、特に4Q の実績を踏まえて改めて業績予想を見直したい。

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