一建設 (3268・JASDAQ スタンダード)

2012/04/18

M&A 効果やマンション拡大により業績反転へ
ベーシックレポート
㈱ティー・アイ・ダヴリュ 堀部 吉胤

パワービルダー最大手
低価格の戸建住宅を一次取得者向けに分譲するパワービルダーの最 大手。首都圏を中心に全国展開。12/1期の戸建分譲棟数は7,139棟。 マーケットシェア6.1%。1990年代に同社から分離独立したパワービ ルダーの飯田産業(8880)などが数多くあり、 現在でも資本関係の名残をとどめているが、 事業上の関係はなくなっている。 戸建分譲のほかにマンション分譲を手掛け ているほか、11/1期から戸建請負を本格的 に開始。戸建請負の拡大を狙い、2012年2月に城南建設を買収した。

12/1期は競争激化により戸建分譲の利益率が悪化
12/1期決算は前期比4.3%増収、14.9%営業減益。東日本大震災の 影響は限定的で、概ね期初計画線で着地した。増収ながら減益となっ た主因は、戸建分譲の主戦場の首都圏が供給過剰気味となり、戸建分 譲の粗利益率が13.7%(前期比3.0pt 減)と大幅に悪化したこと。こ れをマンション分譲の引渡戸数の大幅増により一部オフセットした。 戸建分譲の粗利益率は3Q(8-10月)の12.5%を底に4Q(11-1月)は 13.6%に回復。供給過剰感は解消されておらず、一本調子の回復は難 しいだろうが、底を打った感はある。

13/1期はマンション分譲、城南建設が牽引する見込み
城南建設の買収により13/1期から連結決算となる。城南建設の寄与 は、売上高で437億円、経常利益で22億円見込まれている。城南建設 には繰越欠損金が約60億円あり、純利益にも22億円寄与する見込み。 城南建設は同社の傘下に入ったことで資金調達力が改善し、注文住宅 だけでなく戸建分譲を再開。下期から本格寄与してくる見込み。単体 の営業利益も224億円(前期比10.3%増)とマンション分譲の拡大、 戸建分譲の計上棟数増により増益を見込む。

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