クリップコーポレーション(4705・JASDAQ スタンダード)

2012/03/15

住宅立地型の教室開設により市井の学習塾を全国展開
ベーシックレポート
㈱アドバンスト・リサーチ・ジャパン 山田 義久

収益性堅持の経営方針により顧客単価一定
株式会社クリップコーポレーションは、中部地方を地盤に学習塾、サ ッカー教室の経営を行っている。小中学生を対象とした個別対応指導 塾クリップ、高校受験を主目的とする集団指導型の学習塾螢雪ゼミナ ール、幼児から小学校低学年を対象としたサッカー教室を運営する。 井上代表の経営方針が事業運営に明確に表れて おり、教室の新規開設と同時に不採算教室の閉 鎖も行い、収益性を維持しながら事業を拡大し ている。よって、各事業とも顧客単価が大きく 変動することがなく、顧客数(=生徒数)が同社の 収益ドライバーとなる。 個別対応指導塾クリップ、サッカー教室に関し ては、住宅立地型の教室開設により独自の市場 開拓を行い、螢雪ゼミナールに関しては岐阜県 にて高い知名度を有し、盤石の集客力を誇る。

今期(2012 年3 月期):増収増益だが会社予想売上は未達か
今期(2012 年3 月期)については、個別対応指導塾クリップ、螢雪ゼ ミナールの生徒数が順調に推移し、売上、営業利益ともに伸長。一方、 サッカー教室は、従来からの不採算教室の統合・閉鎖が続けられる中 で、生徒数の減少により売上が下降するのに対して、教室閉鎖による 人件費の削減により営業利益率が上昇。結果、前年度に比べて増収増 益になるが、会社予想売上は未達になる可能性が高い。

来期(2013 年3 月期):売上、利益伸び悩み端境期か
来期(2013 年3 月期)に関しても生徒数がどのように推移するかがキ ーとなるが、個別対応指導塾クリップ、螢雪ゼミナールの生徒数の堅 調な伸びによる増収増益が見込まれる一方で、利益率の高いサッカー 教室の生徒数停滞が業績にブレーキをかけ、現時点では大幅な増収増 益は見込めないであろう。サッカー教室事業にどのようなドラスティック な施策を講じて生徒数を伸ばせるか、来期業績のポイントとなろう。

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