大阪工機<3173>超硬工具に特化した高度専門商社、海外展開で先行

2016/09/08

超硬工具に特化した高度専門商社、海外展開で先行
ベーシックレポート
(株)アイフィスジャパン  高田  悟

商品力と生産性向上に寄与する提案営業が最大の強み
売上の大半を占める切削工具が柱。製罐業界向け中心の耐摩工具が続く。切削工具は工作機械に装着され、超高精度の金属加工を実現する超硬工具で最適な工具選びが加工速度や精度に大きく影響する重要な部材である。当社は主要かつ多彩なメーカーの商材に加え、国内に類似品のない海外商材を自社ブランドとして販売する。専門商社として圧倒的な品揃えをベースにユーザーの生産性向上に寄与する提案営業を最大の強みとする。さらに、即納体制構築、直販と卸の2部門体制によるシナジー、国内外ネットワークの充実を強みに着実に成長を図ってきた。

17/3期は一旦減速、切削工具や海外の伸び鈍化を想定
16/3期は前期比15.5%営業増益で着地。17/3期は同5.5%営業増益と成長鈍化を見込む。円高や新興国景気低迷など外部環境悪化の中で主力の切削工具事業や海外事業の増収率の鈍化を想定し、テクニカルセンター設立や海外を中心とした陣容強化など将来へ先行費用の増加を見込んだことによる。鈍化見込みとはいえ、切削工具事業では新規開拓や有力販売店囲い込みを中心にシェア向上を図り、耐摩工具事業は飲料容器メーカー向け販売の底入れ反発を想定、そして、海外は北中米で拡販を見込み、確り増収を図り営業過去最高益更新を目指す。

1Qは大幅減益、今期は成長減速も来期は再加速を見込む
 1Q(4-6月)は前年同期比58.2%営業減益となり、17/3期は大幅減益で発進した。切削工具販売で前期末好調の反動があり、加えて、中国の回復遅れや先行費用増から海外事業が悪化したことによる。上期(4-9月)が減益計画から悪化は想定されていたとはいえ、熊本地震や軽燃費不正問題の影響もあり想定以上に悪化したもよう。筆者は円高が想定以上に進む中、1Qの遅れの挽回は厳しいと見て当社計画を下回る17/3期着地を予想。18/3期は営業体制強化が進む切削工具の国内シェア拡大と競合に先行する海外の販売拡大を見込み成長加速を予想。

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