沢井製薬<4555>新数量シェア設定で後発品の需要拡大が継続

2016/02/24

新数量シェア設定で後発品の需要拡大が継続
リサーチノート
(株)QBR 真下  弘司

好調持続、3Q 累計の営業利益は11%増
16/3 期3Q 累計の連結業績は、売上高が前年同期比15%増の924 億円、営業利益は同11%増の193 億円、15 年4 月に田辺三菱製薬(4508)から子会社の鹿島工場を譲受したことに伴い負ののれん発生益8.4 億円を計上、純利益は同20%増の140 億円となった。ジェネリック医薬品(GE)市場は、14 年4 月に実施された使用促進策の効果が継続、さらに15年6 月末に閣議決定された骨太の方針2015 で新たな数量シェア目標(17 年央に70%以上、18 年度から20 年度末までの間のなるべく早い時期に80%以上)が設定されたこともあり需要の拡大が続いた。同社でもDPC(入院医療包括評価:医療費の定額払い制度)病院向けが大幅に伸長したほか、薬局向けも引き続き順調に推移。田辺三菱製薬から譲り受けた鹿島工場での田辺三菱製薬向け製造受託も増収に寄与した。医療機関別の納入実績(単体ベースの採用金額増減率)でみると、DPC病院向けが前年同期比31%増、保険薬局向けは同15%増だった。販路別の売上高(連結ベース)では、薬局・病院分野に幅広い販売チャネルを持つ卸ルートが同14%増と伸長。利益面では鹿島工場の稼働により原価率が悪化、試験研究費や人件費など販管費も増加したが、増収効果で吸収し営業利益は増加した。
会社計画・QBR 予想とも変更なし
16/3 期通期の連結業績に関して会社は、売上高が前期比18%増の1240 億円、営業利益が同6%増の220億円を計画。3Q 累計業績の通期計画に対する進捗率は、売上高が74%(前年同期の実績は76%)、営業利益は88%(同84%)になる。15 年に発売した新製品の低調等から売上高はやや計画を下回る進捗だが、製品ミックスの改善(高単価製品の比率上昇など)や販管費の未消化で営業利益は計画を上回る進捗。全体では概ね計画通り推移しているとして期初公表の計画を据え置いた。
QBR 予想の16/3 期の連結業績は、売上高が前期比18%増の1246 億円、営業利益は同8%増の224 億円。続く17/3 期は、売上高が前期比11%増の1386 億円、営業利益は同12%増の250 億円でともに前回予想を据え置く。16 年4 月に予定されている診療報酬・薬価改定の影響は懸念されるが、新たなGE の数量シェア目標の達成に向け今まで以上のGE の使用促進策が実施されGE 市場の拡大が続くと予想。同社はリーディングカンパニーとして市場拡大の恩恵を享受、好業績が続くとの見方に変更はない。

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